またやってしまった。これは以前読んだ本だ。確かに読んだ記憶があり、だけど記録には残ってないから(このブログにも僕の記録ノートにも)勘違いかも、と思い読み始めたが、すぐにやめた。確実に読んだとわかったから。だいたいこの本は昨年3月に出たばかりの本だから、忘れるほうがどうかしている。それくらいに呆れ返るほど乱読しているということであろう。
木村紅美の本は淡いから、そうなる。こんなことは以前もあった。『雪子の足音』を二度借りてあれは気がつかずしばらく読んでしまったときだ。「これ知っている」と気がついたのは50ページが過ぎたときだ。サラッと読めてストーリーはなく、心地よい余韻が残ってる。今回の作品はかなり奇抜な設定だから、すぐ気がついたけど、それにしてもうかつだ。
19歳の女の子が89歳の老女の添い寝をする。そんなアルバイトをすることになった。夜の静かな時間が描かれる。やがて老女の願いであった盛岡行きを決行する。
もう一度自分のブログを検索したら、確かに読んでるし、ちゃんと書いてあった。トホホ。もう一度読んでもいいと思ったが、予約が入っていたから返却した。