初めて高橋洋の監督作品を見る。『女優霊』や『リング』の脚本家として知り、その後もさまざまなホラー映画の脚本を手掛けて来た彼は映画監督としてもいくつかの作品を作っているが今まで見る機会がなかった。マイナーな作品ばかりだから劇場公開も密かにしかされていないからだ。
これも相変わらずの配信で発見した映画で、さっそく見ることにした。72分の短い映画。ワンシチュエーションで登場人物もほぼ7人だけ。一応はホラーだけど、怖い映画ではない。素人の役者が多くて下手だから、緊張感がない。低予算の映画だから仕方ないけど。あまり好きではない。怖くないし、話にも乗れない。
人が死ぬ瞬間を見たことがある、という人たちを集めてきて彼らの体験を話すことから始まる。その話を音声に記録して、そこからあの世を呼び出す実験らしい。荒唐無稽な話に説得力はないが、(いらないし)まさかの恐怖は必要。そこはホラー映画だから当然だと思う。だけど、まるで怖くないし、つまらない。これは独りよがりの失敗作。