今回のジャブジャブは100分と、いつもよりは少し短い。そして、内容のほうもいつも以上にとてもあっさりしている。ストーリーの仕掛けのほうも薄味になっている。当日パンフには「空想科学芝居」だ、なんて書かれてあるけど、はせさんの芝居って、わざわざそんな断りを入れなくてもいつもそうじゃないですか。では、なぜ、今回はことさらそこまで言うのか。その辺がきっと、大切なポイントなのだろう。
SF、近未来という設定は、はせさんにとって特別なことではなく、いつもの日常の延長である。そこにわざわざ断りをいれるのは、それくらいに今回はわざわざ目立ったドラマを用意していない、ということの裏返しではないか。今ある日常が永遠に続くわけではない。でも、ドラマチックな展開なんて、そこにはあまりない。それが毎日というものだ。でも、気づくと世の中や自分をめぐる状況が大きく変わっていることはある。もちろん、気づくまではそんなこと、考えもしない。
この作品のあまりの平穏さ。それこそが今のはせさんの心境なのかもしれない。そこにテレてしまって、「空想科学芝居」なんていう大仰なレッテルを用意したのではないか、なんて勘ぐってしまう。まぁ、別にそこにはそれ以上の秘密なんてないのだろうけど。
人里離れた研究所で、アンドロイドと暮らす2人の学者。この研究所はやがて閉鎖されることになる。そこに別々で2人のアンドロイド(たぶん)が、やってくる。彼らは何者なのか、何のためにやってきたのか、そこがミステリー的な仕掛けなのだが、そこには大きなドラマが、その背後に用意されているわけではない。
僕たちが生きているこの毎日は同じことの繰り返しによって成り立っている。たわいもない会話、そのやりとり。ほんの少しきのうとは違う新しい一日。お話は悲惨な結末なのに、芝居が終わってしまった後に残る穏やかな気分がなんとも心地よい。
SF、近未来という設定は、はせさんにとって特別なことではなく、いつもの日常の延長である。そこにわざわざ断りをいれるのは、それくらいに今回はわざわざ目立ったドラマを用意していない、ということの裏返しではないか。今ある日常が永遠に続くわけではない。でも、ドラマチックな展開なんて、そこにはあまりない。それが毎日というものだ。でも、気づくと世の中や自分をめぐる状況が大きく変わっていることはある。もちろん、気づくまではそんなこと、考えもしない。
この作品のあまりの平穏さ。それこそが今のはせさんの心境なのかもしれない。そこにテレてしまって、「空想科学芝居」なんていう大仰なレッテルを用意したのではないか、なんて勘ぐってしまう。まぁ、別にそこにはそれ以上の秘密なんてないのだろうけど。
人里離れた研究所で、アンドロイドと暮らす2人の学者。この研究所はやがて閉鎖されることになる。そこに別々で2人のアンドロイド(たぶん)が、やってくる。彼らは何者なのか、何のためにやってきたのか、そこがミステリー的な仕掛けなのだが、そこには大きなドラマが、その背後に用意されているわけではない。
僕たちが生きているこの毎日は同じことの繰り返しによって成り立っている。たわいもない会話、そのやりとり。ほんの少しきのうとは違う新しい一日。お話は悲惨な結末なのに、芝居が終わってしまった後に残る穏やかな気分がなんとも心地よい。