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映画・演劇のレビュー

『インサイダーズ 内部者たち』

2016-03-15 20:55:04 | 映画

 

昨年、韓国映画史上最大のヒットとなった作品らしい。九百万人を動員した、と(確か)チラシに書いてあったけど。(しかも、これは万人が見れるファミリー向け映画ではなく、過激な描写も見られる「R―15」作品である。)

 

ラストのどんでん返しは、確かに爽快だ。だが、そこまでの展開はもたもたして、イライラさせられる。だいたい主人公のふたりがふたりともなんだか間抜けにしか見えない。イ・ビョンホン演じるチンピラやくざは、バカすぎるし、チョ・スンウ演じるエリート検事も、間抜けで、こいつらでは、ラチが明かないと思う。巨大な敵も、なんだかバカっぽいし、こんなバカに牛耳られる韓国って国はどうよ、と思う。なんだか、「いいのか、こんな映画で、」と思いながら、怒濤の展開についていくため、必死にスクリーンを見守る。(話は次から次へと、速いテンポで描かれていくし、登場人物は多いし、だれとだれが、どこでどう、という話の筋を追うのが大変!)

 

確かに、楽しめるエンタメ映画である。それは認める。2時間10分を飽きさせない。どうなるのか、と期待させながら、スクリーンを見守ることとなる。だが、あまりにたわいなく、あっさりしていて、少し拍子抜けしたことも事実だ。この程度の映画が大ヒットするって、去年日本映画で実写映画ナンバーワンヒットとなった木村拓哉主演『HERO』のようなものなのか? というか、そういえば昔『HERO』劇場版第1作に、この映画の主人公であるイ・ビョンホンも出ていたような気が。

 

これは、日本でも韓国でも、メガヒットする映画はこのレベルだ、というようなお話なのだろうか。まぁ、いいけど。

 

 


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