このノーテンキでバカバカしい映画を見ながら、なんだか少し幸せな気分になったのは、僕がちょっと疲れていたからだろうか。ふつうなら怒るところだ。こんなバカに2時間つきあうほど暇じゃない、と。でも、ほんとうに暇じゃないのか? というと、そうでもない。別にすることないし。ぼーっとしているだけ。あきれるくらいにいいかげんで、ポジティブなバカ女の巻き起こす騒動をあんぐりと見ている。
こいつ、ほんとうに医者か、と思うくらい。でも、本人は自信満々で、間違ってないと信じている。自分ほど偉いものはないし、自分は正しいし、自分は美人。ようするに、女の「俺さま」。でも、本人は自覚ない。そんなとんでもない女を『トンイ』のハン・ヒョジュが演じる。彼女に好かれて猛烈アタックを掛けられる消防士がコ・ス。迷惑全開なのに、彼女はまるで自覚なく、私みたいな「出来る女」に好かれてハッピーでしょ、って感じ。彼女は迷惑で相手にしていない彼を見て、そんなはずないしゃん、とばかりに更なるプッシュを仕掛けてくる。ここまで行くとストーカー。
だが、だんだんそんな彼女がかわいそうになってくる。勘違いもここまで行くと立派。まぁ、これが美人でなければ、そうはいかないかも。かわいげのかけらもない女のお高くとまった行為。でも、その一生懸命が、打算に裏打ちされているから、たちが悪い。もう最低の女だから、笑える。
コミカルな映画として罪もなく、ありえない話をいけしゃぁしゃぁと描くから、突っ込みをいれるきにもならない。そのくせ、結構派手な見せ場もあり退屈させない。作り手はこんな映画なのに、本気で作っている。そりゃぁ、映画を作るのは大変な行為だし、冗談では作れないことはわかる。でも、こんな話なのだ、いいのか、お前ら、と思う。
そんなこんなで、見ている。だんだん、ハマってくる。幸せな気分になる。このふたりの恋を応援したくなる。めちゃくちゃだけど、全力投球。そこが、ツボ。だんだんもうどうでもよくなる。なんでもしてくれ状態。だから、ラスト、歩道で衆目の中、堂々と抱き合うシーンを見て、拍手してしまう。ようやった、そこまでぬけぬけと。もう、ここは「二人の世界」だから好きにしてよし。そんな、気分にさせられる。
もしかしたら、これこそ映画の王道。ザ・映画か? 美男美女の俺さま天国。彼らなら何をしても許される。これはそんな世界なのだ。都合よくお話が展開するのも、お約束。最後の、あれだけの事故なのに、無傷だなんてその究極。なんか、いろんな意味ですごかった。もちろん、僕は誰にもこの映画を薦めない。見たければみれば。だいたい主人公2人のファンだけが見ればいい。
こいつ、ほんとうに医者か、と思うくらい。でも、本人は自信満々で、間違ってないと信じている。自分ほど偉いものはないし、自分は正しいし、自分は美人。ようするに、女の「俺さま」。でも、本人は自覚ない。そんなとんでもない女を『トンイ』のハン・ヒョジュが演じる。彼女に好かれて猛烈アタックを掛けられる消防士がコ・ス。迷惑全開なのに、彼女はまるで自覚なく、私みたいな「出来る女」に好かれてハッピーでしょ、って感じ。彼女は迷惑で相手にしていない彼を見て、そんなはずないしゃん、とばかりに更なるプッシュを仕掛けてくる。ここまで行くとストーカー。
だが、だんだんそんな彼女がかわいそうになってくる。勘違いもここまで行くと立派。まぁ、これが美人でなければ、そうはいかないかも。かわいげのかけらもない女のお高くとまった行為。でも、その一生懸命が、打算に裏打ちされているから、たちが悪い。もう最低の女だから、笑える。
コミカルな映画として罪もなく、ありえない話をいけしゃぁしゃぁと描くから、突っ込みをいれるきにもならない。そのくせ、結構派手な見せ場もあり退屈させない。作り手はこんな映画なのに、本気で作っている。そりゃぁ、映画を作るのは大変な行為だし、冗談では作れないことはわかる。でも、こんな話なのだ、いいのか、お前ら、と思う。
そんなこんなで、見ている。だんだん、ハマってくる。幸せな気分になる。このふたりの恋を応援したくなる。めちゃくちゃだけど、全力投球。そこが、ツボ。だんだんもうどうでもよくなる。なんでもしてくれ状態。だから、ラスト、歩道で衆目の中、堂々と抱き合うシーンを見て、拍手してしまう。ようやった、そこまでぬけぬけと。もう、ここは「二人の世界」だから好きにしてよし。そんな、気分にさせられる。
もしかしたら、これこそ映画の王道。ザ・映画か? 美男美女の俺さま天国。彼らなら何をしても許される。これはそんな世界なのだ。都合よくお話が展開するのも、お約束。最後の、あれだけの事故なのに、無傷だなんてその究極。なんか、いろんな意味ですごかった。もちろん、僕は誰にもこの映画を薦めない。見たければみれば。だいたい主人公2人のファンだけが見ればいい。