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映画・演劇のレビュー

『メイズランナー』

2015-06-28 07:36:18 | 映画

3部作となる超大作の第1章。それにしても最近のアメリカ映画はこういうパターンが多い。映画は1本で完結するものだ、という昔ながらのルールはもうない。どうしても、終われなかった、とか、大ヒットして観客の要請もあり作る、とか、そんなのじゃなくて、最初から途中で終わらせる約束で作るなんて、僕に言わせると、なんだかなぁ、である。なんとなく、観客をばかにしている気がする。

この映画を見ながら、どうせ、途中で終わるし、と、なんか、緊張感のない(どこでぶち切られても文句言えないというあきらめ)状態で見ていた。まぁ、一応この映画は、きりのいいところまで見せてくれたし、悪くはない。次回に期待できそうな展開かもしれないけど、迷路の先にまた新しい迷路があり、やがてどこにたどりつくのか、という興味で引っ張るのだろうけど、こういう世界観の提示は、マンネリ気味。世界は管理されていて、そこで僕たちは泳がされているだけ、というパターンだ。『ハンガーゲーム』もそうだし、『ダイバージェット』もそう。

まぁ、そうは言っても、あの巨大迷路。あの空間を造形しただけでも、この映画には意味があった。だが、あの空間を映画的にうまく機能させられなかったことも事実。期待を上回る映画ではない。

だが、映画終了後にすぐ流された最新映像による予告編(まだ、一般には出回っていないはず)を見た印象では、第2部のほうが楽しみ。これは、なかなか宣伝がうまいぞ、と思わされた。まぁ、こういうふうに、だまされるのは、嫌いではないし。

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