二部作で公開されるアニメーション映画の前章。この何がなんだかよくわからないタイトルと内容に惹かれて見ることにした。ただ前後編になる構成は苦手。しかも後編まで2ヶ月のインターバル。(最初の予定より1月延びた)だが、そんな悪条件を物ともせずに映画は見事な仕上がりを見せた。
こんな映画があるなんて、想像を絶する。まるで話が読めないけど、どんどん話に引き込まれていく。しかも終盤のまさかの展開である。これは『E.T』だったのか?と驚きつつもそれってもしかして『浦島太郎』?って思うまもなく、さらなる展開に踏み出していく。そこまででも充分前章としてのノルマを達成しているのに、ここからが本題だとばかりの暴走である。
『E.T』ではなくこれは明らかに『ドラえもん』だった、と気づいた時にはさらなる変貌を遂げていく。『暗黒版ドラえもん』なんていうレベルではなく、まるで別の映画になっていく。最初の設定を忘れてしまう勢いで真反対のふたりのキャラで小学生時代の黒歴史が延々と続く。前編はもう終わりだと思ったところからもうひとつの映画が始まっていたのか、と気づいた。
ようやく元の話に戻ってきた時には、何を信じたらいいのかもわからないまま映画は新章に突入する。そしてあのエンディングである。ここから話は始まる。
2時間の映画は3時間くらいのボリュームでクタクタになった。2ヶ月後の後章を見るのが怖いくらいの衝撃を受けた。