殺し屋ブラッド・ピットが冷酷に仕事をこなしていく。なんていう、かっこいいアクション映画を期待して見ていると、肩すかしを食らってしまう。だいたいブラピはいつまでたっても出てきません。しかも、ようやく出てきたのに、まるでアクションとかしてくれないです。車の中でだらだらしゃべっているだけ。というか、淡々と事務的に仕事の話をしている。その後も、胸のすくようなアクションは見せてくれません。犯人を捜すでもなく、(というか、犯人は最初からわかっているし)殺しだって、最初は下請けに依頼して自分はしないかも、って感じ。最後はしかたなく、彼がするけど、それだって一瞬のこと。
派手なガンアクションとか、銃撃戦とかは(ほぼ)全くない。これはあくまでも彼の仕事で、しかも、仕事なのでそれは地味。ハードボイルドとはちょっと違うけど、ストイックな映画であることは確かだろう。『ジェシー・ジェームズの暗殺』のアンドリュー・ドミニク監督が前作は3時間の大作だったのに、今回は97分と、とてもスリムな映画を作った。ブラピは50分も出てこない。
この世界のかたすみで、どこにでもあるようなちんけな犯罪が起こり、その落とし前をつけるため、殺し屋は仕事をする。誰も気にも留めない出来事のドキュメント。アメリカのダークサイドでのありきたりの日常のスケッチ。オバマがチェンジとか言っている時代を背景にして、何も変わらない日常が今日も続く。チンピラ、ヤクザ、組織、殺し屋。みんな、みんな生きている。
派手なガンアクションとか、銃撃戦とかは(ほぼ)全くない。これはあくまでも彼の仕事で、しかも、仕事なのでそれは地味。ハードボイルドとはちょっと違うけど、ストイックな映画であることは確かだろう。『ジェシー・ジェームズの暗殺』のアンドリュー・ドミニク監督が前作は3時間の大作だったのに、今回は97分と、とてもスリムな映画を作った。ブラピは50分も出てこない。
この世界のかたすみで、どこにでもあるようなちんけな犯罪が起こり、その落とし前をつけるため、殺し屋は仕事をする。誰も気にも留めない出来事のドキュメント。アメリカのダークサイドでのありきたりの日常のスケッチ。オバマがチェンジとか言っている時代を背景にして、何も変わらない日常が今日も続く。チンピラ、ヤクザ、組織、殺し屋。みんな、みんな生きている。