正直言って期待したほどではない。テキストを大事にし過ぎたのか、なんだか青年団らしくない芝居になった気がした。平田オリザさんが内藤裕敬さんの戯曲に挑戦するだなんて、なんだか水と油みたいで、そこが興味深くて、すごくドキドキしたのだが、出来あがった芝居にはこの戯曲の遊び心が生かされてない。しかも、真面目に取り組んでいるから、あまり笑えない。だいたい平田作品で笑えるだなんて、そんなものを本来期待する方が本来はおかしいのだが、この題材で、笑わさないだなんて、それもありえない。そんなこんなで、なんとも言い難い作品になったのだ。
若手を中心としたキャスティングは題材ゆえ当然だと思う。しかし、女性がたくさん出てくるのはどうだろうか。特に偽青木さんにはちょっとがっかりした。ツインタワー(双子の姉妹)も思ったほどの効果をあげてないのではないか。この3人の不条理な登場が何の意味もなさないのは意外だった。まぁ、僕がそう思うだけで、ここにいろんな意味を読み取る人はいるんだろうが、なんだか僕にはそんなものは感じれなかったのだ。
だいたい世界一静かな『青木さん家の奥さん』にはなってない気がするが、どうだろうか。青年団の芝居とは思えないくらいにドタバタしていた気がするのだが、それも僕の勘違いか?まぁ、そんなことはどうでもいい。大事なのはこの芝居が何を伝えようとしたのか、ということだ。
青木さん家に行く、と言う行為が彼らにとってとんでもないことで、彼らはそのために毎日を生きているようなものなのだ。大袈裟ではなく。そんな命がけのことのために、彼らは日夜血眼になる。バカバカしい行為だと一蹴すればこの芝居の存在価値は損なわれる。だいたいこの話自体に存在価値なんかない。何もないこの話をただグダグダとやり続ける。その無駄な労力が感動を呼ぶ。だが、今回のこの芝居にはそんな種類の感動はない。
理屈ではないものを、なんだか理屈で捉まえたような、そんな居心地の悪い芝居になっている。もちろんつまらないだなんて言わない。見ている間は、やはりドキドキした。それも確かな事実なのだ。一体これがどんな芝居になるのか、想像もつかなかった。この芝居の着地点はきっと誰もが見当もつかないだろう。そこがきっと興味の焦点になろう。だが、見終えてなんだか疲労感しか残らなかった。それって一体なんなんだろうか。謎だ。
若手を中心としたキャスティングは題材ゆえ当然だと思う。しかし、女性がたくさん出てくるのはどうだろうか。特に偽青木さんにはちょっとがっかりした。ツインタワー(双子の姉妹)も思ったほどの効果をあげてないのではないか。この3人の不条理な登場が何の意味もなさないのは意外だった。まぁ、僕がそう思うだけで、ここにいろんな意味を読み取る人はいるんだろうが、なんだか僕にはそんなものは感じれなかったのだ。
だいたい世界一静かな『青木さん家の奥さん』にはなってない気がするが、どうだろうか。青年団の芝居とは思えないくらいにドタバタしていた気がするのだが、それも僕の勘違いか?まぁ、そんなことはどうでもいい。大事なのはこの芝居が何を伝えようとしたのか、ということだ。
青木さん家に行く、と言う行為が彼らにとってとんでもないことで、彼らはそのために毎日を生きているようなものなのだ。大袈裟ではなく。そんな命がけのことのために、彼らは日夜血眼になる。バカバカしい行為だと一蹴すればこの芝居の存在価値は損なわれる。だいたいこの話自体に存在価値なんかない。何もないこの話をただグダグダとやり続ける。その無駄な労力が感動を呼ぶ。だが、今回のこの芝居にはそんな種類の感動はない。
理屈ではないものを、なんだか理屈で捉まえたような、そんな居心地の悪い芝居になっている。もちろんつまらないだなんて言わない。見ている間は、やはりドキドキした。それも確かな事実なのだ。一体これがどんな芝居になるのか、想像もつかなかった。この芝居の着地点はきっと誰もが見当もつかないだろう。そこがきっと興味の焦点になろう。だが、見終えてなんだか疲労感しか残らなかった。それって一体なんなんだろうか。謎だ。