TVシリーズを受けての劇場版というよくあるパターンだが、もちろんTV版は見ていない。この映画の後第二シーズンも放送されているヒット作らしい。今回何故見たかったのかというと、高岡早紀である。彼女が久々に主演した映画だから、ということと、あまりな設定ゆえ。というか、『自称28歳の純愛モンスター』というサブタイトルがイタイしエグいと思ったからだ。そんな痛々しいタイトルの映画に高岡早紀。それって何?と思った。わざわざ劇場では見ないけど、配信なら見てもいい。ということで、怖いもん見たさで見た。彼女が『バタアシ金魚』でデビューした時はほんとに可愛かったけど、最近は泣かず飛ばす。『忠臣蔵外伝 四谷怪談』以来の主演ではないか。(村上龍が監督した『KYOKO』もあった、か)
冒頭のTVシリーズのおさらいがテンポよく、興味深いスタート。だが、本題に入ってからはだんだんつまらなくなる。リアリティがない展開になっていくからだ。警察の捜査があまりに杜撰。市川隼人刑事の独走も嘘くさい。あんなのでリカを引っ掛けられるのか。しかも簡単に殺されてしまうって。
さらにラスト30分はあり得ない。唖然、呆然。あの跳躍にはひっくり返るわ。スパイダーマンもどきのシーンから先はツッコミどころ満載過ぎて、何も言えないです。別の意味で凄い映画だった。まぁ、時間のムダとも言うけど。それにしてもよくぞまぁこんな映画が作られたものだ。惨いとしかいいようがない。