コーエン兄弟の旧作がNetflixに配信されていた。見ていないみたいなので早速見たのだが、つまらない。豪華キャストが取り揃えられた映画なのだが、話はショボい小品。もちろんわざわざそういう作品として作ったのかも知れない。彼のことだから確信犯だろう。しかし、これでは成功とは言えまい。
それにしてもブラット・ピットが若いし、チャラい。たった15年前の映画なのに。しかも彼はつまらない脇役で簡単に殺されて終わり。いいのか、これで、と気の毒になるくらいだ。だが彼は嬉々として(無駄なのに)演じる。さすがプロ。それだけにこの程度では浮かばれない。コーエン兄弟は名作『ノーカントリー』の後、こんなショボい映画をわざわざ作っていた。
映画はジョン・マルコビッチがキレてCIAのエリートなのに(エリートだから、か)仕事を辞めて、妻から叱られるところから始まって、主役なのに脇役並にしか活躍しないジョージ・クルーニーが時々登場して,90分程度しかない映画は地味に終わる。なんだかなぁというオチ。これは実は一攫千金を目指して整形費用を稼ぐための犯罪を目指して頑張るインストラクターのバイトをする主婦(フランシス・マクドーマンド)が主人公だった映画。