夏休みの宿題であるグループ研究。最初は寂れていく町(隣町に大型ショッピングモールが出来たため)の活性化を考えた3人の中学生だったが、彼らはそこからなぜかアップサイクルで起業を目指すことになる。町おこしから起業へのシフトチェンジは少しガッカリだが、まさかの中学生による起業は面白い展開。読んでいて驚きと感心。そんなことが出来るのか、とびっくり。
起業家として成功している大学生の姉のサポートもあり、無理だと思っていたことをひとつひとつ乗り越えていきながら、成長していく3人組。読みながらまるで自分のことみたいな臨場感があった。中学生の素直な気持ちや新鮮な興奮が、伝わると同時に、なんて今の子どもたちは賢いんだろうという感動がある。
佐藤まどかは子ども目線からまさかのドラマを自然に立ち上げていく。