ジャッキー・チェンが、久々に香港に戻って自由に撮った最新作。(自由の国、アメリカでは自由な映画は撮らせてもらえない!)
ハリウッドの仕事が多くなり、あまり彼らしくない映画が増えてきて、ファンよりも自分自身が参っているのかもしれない、と心配になる昨今だが、やはり野に置けジャッキー・チェン。ホーム・グランドで、いい加減な台本のもと、自由気ままに映画を作っている彼の姿を見ていると、こちらまで幸せな気分にさせられる。
相変わらず危険なスタント満載で、50代になってもこんなことをしてしまう彼の姿を見てるだけで嬉しくなる。今回は久々にユン・ピョウも共演し、さらには懐かしのマイケル・ホイまで呼んできて、思いっきり泥臭い人情劇も加味された、いつもながらのアクション・コメディーである。2時間15分のディレクターズ・カット版はちょっと長いし、映画自体が寄り道だらけのまとまりないものだが、わざとそうして楽しんでいるのだから、イヤではない。
冒頭の病院内でのアクションと、後半の赤ちゃんを使ったカーチェイスは凄まじい。これぞ、香港映画!と溜飲を下げる。さらには、子育ての場面のバカバカしさもいい。うんこ投げなんていうアホも平気で出来るのも、さすが香港映画だ。
こういう無駄にド派手な映画は香港でもなくなってきている。スタイリッシュでスマートなものばかりになり、昔ながらの香港映画のバイタリティーが失われていく中、やはりジャッキーは違う。彼はほんとうの香港と、香港映画のことを愛している。『プロジェクトA 2』から20年。今回の映画は古きよき時代の伝統をしっかり踏まえつつ、今に時代にも繋げている。これはそんな佳作なのだ。
ハリウッドの仕事が多くなり、あまり彼らしくない映画が増えてきて、ファンよりも自分自身が参っているのかもしれない、と心配になる昨今だが、やはり野に置けジャッキー・チェン。ホーム・グランドで、いい加減な台本のもと、自由気ままに映画を作っている彼の姿を見ていると、こちらまで幸せな気分にさせられる。
相変わらず危険なスタント満載で、50代になってもこんなことをしてしまう彼の姿を見てるだけで嬉しくなる。今回は久々にユン・ピョウも共演し、さらには懐かしのマイケル・ホイまで呼んできて、思いっきり泥臭い人情劇も加味された、いつもながらのアクション・コメディーである。2時間15分のディレクターズ・カット版はちょっと長いし、映画自体が寄り道だらけのまとまりないものだが、わざとそうして楽しんでいるのだから、イヤではない。
冒頭の病院内でのアクションと、後半の赤ちゃんを使ったカーチェイスは凄まじい。これぞ、香港映画!と溜飲を下げる。さらには、子育ての場面のバカバカしさもいい。うんこ投げなんていうアホも平気で出来るのも、さすが香港映画だ。
こういう無駄にド派手な映画は香港でもなくなってきている。スタイリッシュでスマートなものばかりになり、昔ながらの香港映画のバイタリティーが失われていく中、やはりジャッキーは違う。彼はほんとうの香港と、香港映画のことを愛している。『プロジェクトA 2』から20年。今回の映画は古きよき時代の伝統をしっかり踏まえつつ、今に時代にも繋げている。これはそんな佳作なのだ。