昨年劇場で見た映画の本数は136本。映画館で見るのが本来の映画の見方だと思うけど、最近は配信で劇場で見れる以上の凄い作品が簡単にみられるようになったので、ついつい配信にも頼ってしまう。
でも特別な映画はやはり、映画館で観たい。映画館の素晴らしいところは、ここではないどこかにちゃんと連れて行ってくれることだ。日常生活から遠く離れて、どこでもない、どこかへと、いざなわれる。ここではない、どこかに行くこと。もちろん実際に行く旅も楽しい。だけど、映画の旅はもっと奥が深い。そこにあるのは単なる冒険だけではなく、内面の旅や、自分ではない人たちとの出会いもある。自分はここにいるのに、自分以外の人になって、2時間ほどの体験ができる。暗闇のなかでひとり、現実から隔絶した時間を漂う快感。だから、映画館はやめられない。
1位 明日の食卓
2位 すばらしい世界
3位 天国にちがいない
4位 ドライブ・マイ・カー
5位 あのこは貴族
6位 子供はわかってあげない
7位 彼女が好きなものは
8位 ミナリ
9位 ファーザー
10位 春江水暖
夏時間、偶然と想像、ディア・エヴァン・ハンセン、まともじゃないのは君も一緒、草の響き
そしてバトンは渡された、ひらいて、いとみち、空白、街の上で
一応、20本リストアップしてみた。選びたい作品がたくさんありすぎて困る。上半期ベストテンで選んだ作品がたくさん入っているけど、後半の映画も面白い作品だらけだ。順位とかどうでもいい。たぶんベスト50位くらいまではどれも同じレベルで凄い。