2007年と1986年。2つの時代をつないで青春の甘ずっぱい感傷が描かれる。ケラリーノ・サンドロビッチ監督第2作。前作同様、実に中途半端な映画だ。かなり期待したのだが、途中からもうどうでもよくなってしまった。これには乗れない。2時間7分という長さもこの映画の駄目さを象徴している。スピーディーではない。ぐだぐだしつこい。
ある種の距離感は悪くはない、と思った。感傷的なのもいいが、自家撞着してる。おたく映画になるなんてもってのほか。だいたいあまりにマニアックなのは見ていて恥ずかしい。もうすこし普遍的な青春映画でいいのではないか。拘りがことごとく気恥ずかしいだけで、なんの効果もあげていない。風俗の再現なんかには興味ない。しかも、それを風景として見せるのではなく、ただのディテール描写で見せるだけ。
あの頃はよかった、とかあれが俺らの青春だった、とか言わないのに、しかも主人公たちに同化していないのに、シニカルに見つめるわけでもないのに、なぜか素材との距離感がうまく機能していない。同じように8ミリ少年だったし、映画おたくだったけれども、なんかこれは違うと思う。全ての描写が表層的で、見ていてイライラする。フイルムではなく、ビデオ撮りしているのもなんだか映画への愛が感じられないし、映画というものを舐めてる気がする。ケラ監督は丁寧できちんとしたアプローチをしているはずなのだが、それが上手くいっていない。
ある種の距離感は悪くはない、と思った。感傷的なのもいいが、自家撞着してる。おたく映画になるなんてもってのほか。だいたいあまりにマニアックなのは見ていて恥ずかしい。もうすこし普遍的な青春映画でいいのではないか。拘りがことごとく気恥ずかしいだけで、なんの効果もあげていない。風俗の再現なんかには興味ない。しかも、それを風景として見せるのではなく、ただのディテール描写で見せるだけ。
あの頃はよかった、とかあれが俺らの青春だった、とか言わないのに、しかも主人公たちに同化していないのに、シニカルに見つめるわけでもないのに、なぜか素材との距離感がうまく機能していない。同じように8ミリ少年だったし、映画おたくだったけれども、なんかこれは違うと思う。全ての描写が表層的で、見ていてイライラする。フイルムではなく、ビデオ撮りしているのもなんだか映画への愛が感じられないし、映画というものを舐めてる気がする。ケラ監督は丁寧できちんとしたアプローチをしているはずなのだが、それが上手くいっていない。