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映画・演劇のレビュー

『仮面ライダー ガッチヤード&ギーツ』

2024-01-14 18:33:00 | 映画

昨年ついに庵野版『仮面ライダー』が公開されたが、正直言ってあれには少しはぐらかされた気分だった。あんなにも期待したのがダメだったのか、残念な出来だった。オリジナルのTVシリーズをベースにしたのはいいけど新機軸がない。大人向けの『仮面ライダー』はこれまでもたくさん作られてきたけど、本命となる作品を待ち望んだ僕たちを失望させた。さて、これは定番である冬の『仮面ライダー』映画の新作である。「最強ケミー★ガッチャ大作戦」とサブタイトルにはあるけど、さすがにこのサブタイトルを書くのは恥ずかしい。

今回久しぶりにこのTVシリーズの定番になっている『仮面ライダー』の新作映画版を(たまたま)見る機会があって見たのだが、これがなかなか楽しい映画だった。95分を飽きさせない。お子様向けとしてちゃんと作られてある。しかしそれは子供をなめたようなふざけた映画ではなく、子供も付き添いの大人も楽しめる娯楽映画になっていたのがよかった。

相変わらずのすごい数のライダーたちが登場して僕には誰が誰だか区別がつかないけど。(戦っている時は特に)ただ、一見さんにもストーリーはわかりやすいからよかった。なんと女性のライダーも出てきて、しかも彼女が一番強いっていう展開もなかなか。いろんなところが今風になっている。

ゲーム感覚のお話で、子ども向けの軽いノリ。ふたつのライダーチームによる団体戦。アクションとドラマの融合。笑いもちゃんと加味した絶妙なブレンド。これをわざわざ見たいとは思わないけど、機会があれば時々見てもいい。そんな映画だった。


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