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映画・演劇のレビュー

『プライスレス 素敵な恋の見つけ方』

2009-02-19 20:06:33 | 映画
 『アメリ』のオドレイ・トトゥ演じるイレーヌというバカ女に恋をする大バカ男の話だ。せっかくの仕事を投げ打って自分では一切働かないのにすさまじい浪費家のイレーヌに入れあげる。ホテルで真面目に働いてたのに、この女のせいで仕事も首、だが彼は嬉々として彼女を追いかける。お金がないと知ったらまるで相手にもしてくれないのに、必死にすがりつくバカ男は見ていてうざったい。だが、せっかく借りてきたDVDなので、最後まで我慢して見た。

 なぜこんな映画をレンタルしてきたのかは知らないが、普通なら僕は絶対見ない映画だ。だが、うちの人が借りたので、ついつい見てしまった。別に腹は立たない。たまには自分では絶対見ないような映画を見るのもいい。趣味に凝り固まるのではなく、映画ならなんでも見るのが僕のいいところだ。偉い。

 世の中にはなんのために作ったのやらよくわからない代物がある。金持ちのじじいを引っ掛けて貢がせる女なんていうのを主人公にする映画に誰が感情移入するだろうか。ではこの映画、一体誰に向けた作品か?謎である。それより何よりニコラス・ケイジとダニエル・グレイクを足して2で割ったらただのどうでもいいような男になりました風のこの相手役の男。彼が文無しになったところを金持ちのおばさんに拾われて彼女と同じようにひもになる、なんていういかにもな展開。そして、ラストはなんと!(お決まりの展開に)

 この話からあの終わりだなんて、ないわ。まぁ、別にどうでもいいのだが、それにしてもノーテンキな映画だ。さすがフランス映画である。こういう映画が今でも平気で作られているのが「おフランス」なんだなぁ、と感心する。いい経験になりますたわぁ。

 正直言って、ここにわざわざこの映画のことを書くつもりなんてなかった。だが、暇だったからついつい書いてしまったのだ。こんなことを書く暇があったら、もっとほかの事をしろ、とも思うのだが。どうでもいいフランス映画で退屈な時間を埋めるのも、もしかしたらたまには必要なことかも知れない。世の中は広いから、いろんなものが存在する。そんなものに触れることで、バランスを取るのも悪くはないはずなのだ。

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