今回の芝居はなんと、『アルマゲドン』に挑戦した作品。チラシにもそう書いてあったけど、本気で、そんなバカなことをするとは、思いもしなかった。だってあの映画って、おバカな映画の見本のような作品で、世界中からバカにされ、黙殺されたハリウッド大作である。今時、そんな映画、どこの誰が見るのか。忘れ去られた作品だ。ミツルギさんはそんな記憶のかなたに葬り去られた作品を発掘してきて光を当てる。
巨大な隕石が地球に衝突する。地球最大の危機をいかにして防ぐのか。なんて、話なのだが、そこは超人予備校です。バカバカしいお話として見せてくれる。壮大なスペクタクルをどこまでしょぼく見せるのか、がテーマだ。というか、テーマなんかどうでもいい。この状況を設定してそこでどう遊ぶのか、が彼の挑戦なのだ。もちろん、挑戦だ、なんて大袈裟なものではない。いつものメンバーが、このあほな設定を大真面目に楽しむ。そんな彼らの姿を見ているだけでなんだか幸せな気分になれる。無邪気な戯れでしかないことに、一生懸命になる彼らの舞台は、貴重だ。
いつも地味な世界を素朴に見せるのが、彼らの作品の特質だ、と勝手に理解してきたが、最近の超人予備校は、実は結構派手で、なんだか豪華な作品になってきていることに改めて気づく。ミュージカルに挑戦した『踊る綱吉くん』以降、振付師のニランジャンが参加し、派手な照明とダンスシーンが随所に挿入されたことが大きい。
とはいえミツルギさんの描く世界は変わりなく、今回も相変わらず、という印象を受けたのだが、テレながらスペクタクルを目指す、というこのアプローチが、今後どんな展開を見せてくれることになるのか、気になるところだ。これからの彼らが楽しみ。
巨大な隕石が地球に衝突する。地球最大の危機をいかにして防ぐのか。なんて、話なのだが、そこは超人予備校です。バカバカしいお話として見せてくれる。壮大なスペクタクルをどこまでしょぼく見せるのか、がテーマだ。というか、テーマなんかどうでもいい。この状況を設定してそこでどう遊ぶのか、が彼の挑戦なのだ。もちろん、挑戦だ、なんて大袈裟なものではない。いつものメンバーが、このあほな設定を大真面目に楽しむ。そんな彼らの姿を見ているだけでなんだか幸せな気分になれる。無邪気な戯れでしかないことに、一生懸命になる彼らの舞台は、貴重だ。
いつも地味な世界を素朴に見せるのが、彼らの作品の特質だ、と勝手に理解してきたが、最近の超人予備校は、実は結構派手で、なんだか豪華な作品になってきていることに改めて気づく。ミュージカルに挑戦した『踊る綱吉くん』以降、振付師のニランジャンが参加し、派手な照明とダンスシーンが随所に挿入されたことが大きい。
とはいえミツルギさんの描く世界は変わりなく、今回も相変わらず、という印象を受けたのだが、テレながらスペクタクルを目指す、というこのアプローチが、今後どんな展開を見せてくれることになるのか、気になるところだ。これからの彼らが楽しみ。