『エッセンシャル・キリング』は説明をしない。ただ、事実を追いかけるだけだ。『アンナと過ごした4日間』のイエジー・ スコリモフスキ監督作品。ムハンマドは生き延びるためにただひたすら逃げる。アメリカ兵から、自然の脅威から。主人公のヴィンセント・ギャロは、耳が聞こえないから、しゃべることもない。83分間、セリフはない。
ただ、ひたすら逃げるだけだ。お話の背景も説明しない。目に見える事実から推察するしかない。でも、それだって限界がある。それに、映画は立ち止まらないから、考える暇も与えない。だが、ノンストップアクションというのではない。派手な見せ場のオンパレードではなく、どちらかというと、地味なくらいだ。悪い映画ではないのだが、それ以上の何かは感じられないのが、惜しい。
それは、続いて見たロマン・ポランスキーのミステリータッチの作品『ゴーストライター』にもいえる話だ。不必要な説明はないまま、どんどん話を展開していく。最初は何もわからないまま翻弄される。徐々に謎は解明していく。核心に迫ることになる。実にオーソドックスな作品だ。これはある種の定番の展開なのだが、なぜかあまりドキドキしない。
畳み掛けるような勢いがないし、隠された事実が明確になっても、それがそんなにも凄いとは思わない。よくあるパターンでしかないからだ。実にオーソドックスな映画なのだ。今時こんな地味な映画を作ってどうするのか、と思う。よくできていることは認めるけど、新鮮ではない。どこかで、何度も見た映画でしかないからだ。なぜ、こんな映画が昨年、あんなにも評判になったのだろうか。こういう正統派が少なくなったから、反対に重宝されたのかもしれない。
ただ、ひたすら逃げるだけだ。お話の背景も説明しない。目に見える事実から推察するしかない。でも、それだって限界がある。それに、映画は立ち止まらないから、考える暇も与えない。だが、ノンストップアクションというのではない。派手な見せ場のオンパレードではなく、どちらかというと、地味なくらいだ。悪い映画ではないのだが、それ以上の何かは感じられないのが、惜しい。
それは、続いて見たロマン・ポランスキーのミステリータッチの作品『ゴーストライター』にもいえる話だ。不必要な説明はないまま、どんどん話を展開していく。最初は何もわからないまま翻弄される。徐々に謎は解明していく。核心に迫ることになる。実にオーソドックスな作品だ。これはある種の定番の展開なのだが、なぜかあまりドキドキしない。
畳み掛けるような勢いがないし、隠された事実が明確になっても、それがそんなにも凄いとは思わない。よくあるパターンでしかないからだ。実にオーソドックスな映画なのだ。今時こんな地味な映画を作ってどうするのか、と思う。よくできていることは認めるけど、新鮮ではない。どこかで、何度も見た映画でしかないからだ。なぜ、こんな映画が昨年、あんなにも評判になったのだろうか。こういう正統派が少なくなったから、反対に重宝されたのかもしれない。