正直言っちゃおう。これ、とても面白かった！はまってしまったのだ。このディズニー映画にいい年した大人である広瀬氏が、である。魔法の世界から現実のニューヨークに連れてこられたお姫さまの恋と冒険がディズニーテイスト満載の世界で自虐的ともいえるくらいになんでもありで描かれる。ここまでしていいのか、と驚く。でも、さすがディズニーだ。太っ腹。これだけやってもなんら動じない。
こういう単純な映画は気持ちが入っていけるか、どうかで成否が決まる。この映画はとてもテンポがよく、何よりも純粋無垢なお姫さまがとても綺麗で、可愛いのがいい。アニメから実写になった時、ため息が出るくらいにキュートで、絵に描いたようなお姫さま振りは素敵だった。彼女はまさにおとぎの国からやってきたとしか思えないのが凄い。なんという存在感。天真爛漫。まず、この女優さんを選んだのが成功の理由かもしれない。もちろんそんなキャスティングも含めて、まず監督のケヴィン・レマが優秀なのだろうが。
最初の真っ白なドレスがいい。あんな格好でニューヨークのど真ん中の落ちてきて、右往左往する。とてもシュールな設定が、バカバカしいのに楽しい。ニューヨークの町自体がおとぎの国みたいだ。昔、TVで日曜の朝見ていた『兼高かおるの世界の旅』を見ていた頃の外国の街が甦ってくる。あれは現実の街ではない。この世界のどこかではあっても、僕らが行ける現実ではなく、夢想の世界だった。兼高かおるさんにしか行けない世界。それを僕らは夢の中で追体験するだけ。でも、それでも素敵だった。ヨーロッパやアメリカの美しい町並みを見てため息をついていた。あの時の気分だ。
不思議の国にやってきたお姫さまは１人のなんでもない少女と、彼女の父親と出逢う。彼らはしかたなく彼女を助ける。非常識なお姫さまを放ってはおけない。彼女に振り回されながら、気付くと彼は彼女に恋をしている。もちろん、彼女も彼が好きになる。これって、『ローマの休日』じゃないか。叶うことのない恋の物語。夢の世界のお話。それを現代のニューヨークでぬけぬけとやってしまうところがすばらしい。
さらにはおとぎの世界から王子様もやって来てお姫さまを捜す。最期には悪い魔女まで来て毒リンゴを盛る。お決まりのパターンを逆手に取ったドラマ作りがいい。ラストで毒リンゴを口にしてしまったお姫さまを助けるために口ずけをしてハッピーエンド。１２時の鐘が鳴るまでに、間に合うのか、とか定番メニューてんこ盛り。そのくせ全く毒もなく無邪気。
見事なハッピーエンドに笑みを浮かべる。これでよい。ラストの竜との対決は蛇足だ、とわかっていてもそれすら許せる。わかっていて、それでやってる。そのサービス精神はいい。この監督は何が必要で何がいらないのかをよくわかっている。だからこのガラス細工のような繊細な映画が成功したのである。一歩間違えたら目も当てられないものになりかねない。バカバカしくて見てられない映画となってもおかしくない、そんな題材だ。セルフパロディーは難しい。
映画の中盤にあるセントラル・パークで歌い踊るシーンは圧巻だ。みんながとても幸せに見える。この映画の最高に爽やかな天気はすごい。曇り空なんてこの世界にはないのだ。いつも快晴。雨の日もあるが、見事な雨。そんな作り物の世界がなんだかとてもリアルだ。こういう幸せな世界がこの世界のどこかにあり、そのニューヨークとかいう街はいつも愛に満ち溢れている。最高にハッピーな映画だ。
こういう単純な映画は気持ちが入っていけるか、どうかで成否が決まる。この映画はとてもテンポがよく、何よりも純粋無垢なお姫さまがとても綺麗で、可愛いのがいい。アニメから実写になった時、ため息が出るくらいにキュートで、絵に描いたようなお姫さま振りは素敵だった。彼女はまさにおとぎの国からやってきたとしか思えないのが凄い。なんという存在感。天真爛漫。まず、この女優さんを選んだのが成功の理由かもしれない。もちろんそんなキャスティングも含めて、まず監督のケヴィン・レマが優秀なのだろうが。
最初の真っ白なドレスがいい。あんな格好でニューヨークのど真ん中の落ちてきて、右往左往する。とてもシュールな設定が、バカバカしいのに楽しい。ニューヨークの町自体がおとぎの国みたいだ。昔、TVで日曜の朝見ていた『兼高かおるの世界の旅』を見ていた頃の外国の街が甦ってくる。あれは現実の街ではない。この世界のどこかではあっても、僕らが行ける現実ではなく、夢想の世界だった。兼高かおるさんにしか行けない世界。それを僕らは夢の中で追体験するだけ。でも、それでも素敵だった。ヨーロッパやアメリカの美しい町並みを見てため息をついていた。あの時の気分だ。
不思議の国にやってきたお姫さまは１人のなんでもない少女と、彼女の父親と出逢う。彼らはしかたなく彼女を助ける。非常識なお姫さまを放ってはおけない。彼女に振り回されながら、気付くと彼は彼女に恋をしている。もちろん、彼女も彼が好きになる。これって、『ローマの休日』じゃないか。叶うことのない恋の物語。夢の世界のお話。それを現代のニューヨークでぬけぬけとやってしまうところがすばらしい。
さらにはおとぎの世界から王子様もやって来てお姫さまを捜す。最期には悪い魔女まで来て毒リンゴを盛る。お決まりのパターンを逆手に取ったドラマ作りがいい。ラストで毒リンゴを口にしてしまったお姫さまを助けるために口ずけをしてハッピーエンド。１２時の鐘が鳴るまでに、間に合うのか、とか定番メニューてんこ盛り。そのくせ全く毒もなく無邪気。
見事なハッピーエンドに笑みを浮かべる。これでよい。ラストの竜との対決は蛇足だ、とわかっていてもそれすら許せる。わかっていて、それでやってる。そのサービス精神はいい。この監督は何が必要で何がいらないのかをよくわかっている。だからこのガラス細工のような繊細な映画が成功したのである。一歩間違えたら目も当てられないものになりかねない。バカバカしくて見てられない映画となってもおかしくない、そんな題材だ。セルフパロディーは難しい。
映画の中盤にあるセントラル・パークで歌い踊るシーンは圧巻だ。みんながとても幸せに見える。この映画の最高に爽やかな天気はすごい。曇り空なんてこの世界にはないのだ。いつも快晴。雨の日もあるが、見事な雨。そんな作り物の世界がなんだかとてもリアルだ。こういう幸せな世界がこの世界のどこかにあり、そのニューヨークとかいう街はいつも愛に満ち溢れている。最高にハッピーな映画だ。
