これはすごく面白い。栗田さんのいつもながらの世界だ。日常の中に出来た非日常な空間を、日常の中にきちんと埋もれさせて描いていく。(なんだかややこしい)
ここに出てくるホテル(オテル)は地下に向かって建つ。本来ならありえないものとしてもっと特別視した描き方がなされるはずだ。でも、栗田さんはこの不思議をあたりまえのこととして描く。SF的な設定のはずがそうはならない。しかも、そこを基点にしたドラマなのに、その設定は背景にしかならない。あくまでも主人公である女性と心が壊れてしまった双子の姉との話として見せる。しかも、何らかの解決に向かうドラマにもしない。普通の小説が見せようとする部分は軽く裏切られる。なのに、それが心地よい。
それにしても、こういう静けさっていいなぁと思う。安眠を与えるホテル。そこに就職した催眠顔の女性。日没から日の出まで。ただ眠るための場所。疲れた人たちが静かにここにやって来る、その気持ちがなんんだかよくわかる。
ここに出てくるホテル(オテル)は地下に向かって建つ。本来ならありえないものとしてもっと特別視した描き方がなされるはずだ。でも、栗田さんはこの不思議をあたりまえのこととして描く。SF的な設定のはずがそうはならない。しかも、そこを基点にしたドラマなのに、その設定は背景にしかならない。あくまでも主人公である女性と心が壊れてしまった双子の姉との話として見せる。しかも、何らかの解決に向かうドラマにもしない。普通の小説が見せようとする部分は軽く裏切られる。なのに、それが心地よい。
それにしても、こういう静けさっていいなぁと思う。安眠を与えるホテル。そこに就職した催眠顔の女性。日没から日の出まで。ただ眠るための場所。疲れた人たちが静かにここにやって来る、その気持ちがなんんだかよくわかる。
HIROSHIさんのレビューを読むと、
読もう、観ようと意欲が湧いてきます
「オテルモル」とても不思議な小説でしたね。
重松 清さんや、川上弘美さん、好きです。
私は趣味で本を読むことが好きなので、
HIROSHIさんのレビューを読みながらたくさんの小説に出会いたいと思っています。
また遊びに参ります。