習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『ジャック・リーチャー』

2016-11-18 00:27:00 | 映画
トム・クルーズ最新作。単純アクション映画なのだけど、こういうタイプの映画が最近はなかなかない。それだけに前作『アウトロー』を見た時には拍手喝采した。そんな映画が見たかったのだ、と。



で、今回シリーズ化されてその続編の登場である。トムには『ミッション・インポッシブル』という人気アクションシリーズがすでにある。だが、敢えてこれをさらなるシリーズとして立ち上げたのは、それなりの意味があるのだ。



今では少なくなったCGをほとんど使わない本物の「生身のアクション」。それがこの作品の使命である。前作の感動はそこに尽きる。近年、どんな映画も安直なCGで見せる映画ばかり。そこではどれだけすごいスタントを見せられても、どうせCGだし、と冷めてしまうばかりだ。トムは『ミッション・インポッシブル』でその融合を目指したが、ここでは生身の肉体を前面に出す。そしてストーリー重視の昔ながらのアクション映画を目指した。



だが、2作目にしてもう少しマンネリ化している。しかも、今回は一匹狼で、アウトローであるはずの彼が、女子供と行動を共にするというスタイル。バディー・ムービーは悪くないけど、なんだか、それではテンションが下がる。彼にはもっと、ハードボイルドであって欲しいのだけどなぁ。まぁ、映画自体はそれなりに面白いし前作の姿勢を継承していることは確かなのだけど、それだけではなんだか物足りないのだ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小川糸『ツバキ文具店』 | トップ | 『この世界の片隅で』 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。