喫茶店を舞台に、男女2人(と、店員2人)による会話劇。(4話以降は2人に限定されなくなるが)全く同じスタイルで、10分強のお話を串団子式に8話、綴っていくことで、トータル1本の長編作品を構成していく。とてもスタイリッシュで、ほんの少し実験的なシチュエーション・コメディーに挑戦している。
作、演出の当麻英始さんは、普段の大阪新撰組ではとてもやらないけど、だけどちょっとやってみたかったことに、このプロデュース公演で取り組んでいる。思いつきのような軽さで、作られてあるのもいい。それは安直というわけではない。無理せず楽しむ姿勢が、観客である我々にきちんと伝わるから、好感の持てる作品となるのだ。
ちょっと変わった喫茶店がオープンした。内装はおしゃれなのに、装飾品とかが、なんだかへんてこなのだ。そんな店になぜか毎日のように通うことになる青年(斉藤清士郎)と、彼の恋人(もりのくるみ)の物語。彼の以前付き合っていた恋人たち、そして、彼の友人たちの巻き起こす騒動がオムニバススタイルで描かれていく。
出来る事なら、もう少し、彼女の気持ちを書き込んで欲しかった。彼の昔の恋人たちに対する彼女の思い(嫉妬と不安)を、もう少し丁寧に描いて欲しいのだ。そうすれば、彼女の彼への想いも、もっと深いところで捉えられたはずなのに残念である。
お話自体は思いつきであってもいい。だって、彼女がこの悪戯を思いついたのも、そうだし、きっかけなんていつもそんなものだ。だが、それをいかに説得力をもって見せるか、そこが作者の腕の見せ所であろう。
今、付き合い始めたばかりでとても幸せなのに、優柔不断な彼がほんの少し信じ切れなくて、なんだか不安になり、彼の心を試すような行為に走ってしまうというかわいい悪戯心。そこをしっかり描けたならこの芝居はさらに説得力を増すことになったはずだ。なのに、そのへんの描写が少し甘い気がする。
役者たちは、それぞれパターンのキャラクターをしっかり演じている。主人公の斉藤さんは気の弱い優男を、3人の女の子たちはそれぞれ可愛いし、友人の2人の男の子たちもお決まりのキャラクターをきちんとこなす。カフェの店員2人はおかしいし。
芝居自体は特別どうと言うことはないけど、安心して見られるラブ・コメという意味で、これはこれで貴重だ。
作、演出の当麻英始さんは、普段の大阪新撰組ではとてもやらないけど、だけどちょっとやってみたかったことに、このプロデュース公演で取り組んでいる。思いつきのような軽さで、作られてあるのもいい。それは安直というわけではない。無理せず楽しむ姿勢が、観客である我々にきちんと伝わるから、好感の持てる作品となるのだ。
ちょっと変わった喫茶店がオープンした。内装はおしゃれなのに、装飾品とかが、なんだかへんてこなのだ。そんな店になぜか毎日のように通うことになる青年(斉藤清士郎)と、彼の恋人(もりのくるみ)の物語。彼の以前付き合っていた恋人たち、そして、彼の友人たちの巻き起こす騒動がオムニバススタイルで描かれていく。
出来る事なら、もう少し、彼女の気持ちを書き込んで欲しかった。彼の昔の恋人たちに対する彼女の思い(嫉妬と不安)を、もう少し丁寧に描いて欲しいのだ。そうすれば、彼女の彼への想いも、もっと深いところで捉えられたはずなのに残念である。
お話自体は思いつきであってもいい。だって、彼女がこの悪戯を思いついたのも、そうだし、きっかけなんていつもそんなものだ。だが、それをいかに説得力をもって見せるか、そこが作者の腕の見せ所であろう。
今、付き合い始めたばかりでとても幸せなのに、優柔不断な彼がほんの少し信じ切れなくて、なんだか不安になり、彼の心を試すような行為に走ってしまうというかわいい悪戯心。そこをしっかり描けたならこの芝居はさらに説得力を増すことになったはずだ。なのに、そのへんの描写が少し甘い気がする。
役者たちは、それぞれパターンのキャラクターをしっかり演じている。主人公の斉藤さんは気の弱い優男を、3人の女の子たちはそれぞれ可愛いし、友人の2人の男の子たちもお決まりのキャラクターをきちんとこなす。カフェの店員2人はおかしいし。
芝居自体は特別どうと言うことはないけど、安心して見られるラブ・コメという意味で、これはこれで貴重だ。