3大スター夢の共演、なんていうキャッチフレーズで宣伝が出来たような時代はもう過ぎて、今ではこんな豪華キャストの映画もひっそりと公開される時代になった。でも、じいさんになった彼らは実に元気だ。デ・ニーロはコメディに活路を見出して、今回も実に楽しそうに演じる。
老人になってもう忘れ去られたハリウッドスターを担ぎ出して復活させる映画を作る、なんていうお話。でも、実は映画を作る気なんかなくて、主演スターに保険金をかけて、スタントシーンで死んでもらうという作戦。でも、トミー・リー・ジョーンズ演じる老俳優はなんか久々の映画に大ハッスルして、危険なスタントもものともしないから、プロデューサーのデ・ニーロは思惑通りにはいかずやきもきすることになる。借金取りのヤクザのモーガン・フリーマンにせっつかれて大変!
とか、そんな感じのゆる~い映画。劇場で公開されたのもなんだか奇跡にような地味な映画なのだけれども、そこそこ楽しい。老後の楽しみとしてこういう映画で遊ぶのは凄い余裕ではないか。気合の入った凄い映画(アンソニー・ホプキンスね)
で人生の終焉を飾るというのも役者冥利に尽きるだろうけど、こういう映画で遊ぶのは悪くない。しかも、自己満足ではなくちゃんと観客も楽しませてくれる。たわいもない映画だけど、これはこれでいいじゃないか、と思う。