この映画がよく出来ているのは30代半ばの男女のもう散々失敗を繰り返してきて、うんざりした気分がよく出ているところにある。なのに、性懲りもなくまた同じような事をする。人間は本当にバカで学習機能が付いてないなぁと思わさせる。でも、だからこそ彼らみたいに幸せになることもある。そのへんがさすがハリウッド映画だ。いかにもイギリス人という二人と、ほんとにアメリカ人という二人を掛け合わした超パターンドラマで、ベタベタなのだが、そこがいい。今回は抑え気味で2の線狙いのジャック・ブラックと、少しオチャメで3の線に近いジュード・ロウというのも面白い。主演はキャメロン・ディアスとケイト・ウインスレット。
ほんとにいかにもハリウッドらしいハート・ウォーミングだ。こういうよく出来た映画が年に何回かアメリカからやって来る。昨年なら『エリザベス・タウン』とか『イン・ハー・シューズ』といった類の映画である。しっかりしたお話を持ってきて予想通りのストーリー運び、ラストはきちんとハッピーエンドとなる。予定調和なのだがそれが心地よくあざとくはならない。
主人公が2人でそれぞれの話を同時進行させていく、という意味では『イン・ハー・シューズ』とよく似ている。しかも2本ともキャメロン・ディアス主演。彼女はこういう映画が好きなんだろうなぁ。監督のナンシー・メイヤーズはダイアン・キートンで『恋愛適齢期』を撮った女性監督。あの映画ではヒロインに年配の女たらし(ジャック・ニコルソン)と年下の真面目な青年(キアヌ・リーブス)の間で揺れる想いを見せてくれた。いかにもというシチュエーションでドキドキさせるという職人監督だ。
2組の男女。二つの場所。という設定で予定調和のすてきなラブストーリーを気持ちよく展開させてくれる。ロンドン郊外の町、ロサンゼルスの豪邸。いつもの生活空間から離れた別々の場所で、ホリディを体験する。彼らは彼らの状況の中で、自分なりに傷ついた心を癒しながら、前進していく。そこにはご都合主義もいいところの恋愛があり、それを通して変わっていく。
今回のホームエクスチェンジという仕掛けなんて、別にどうってことなく、これはとてもオーソドックスなラブストーリーでしかない。だから、安心してみていられる。基本的には主人公4人だけの話にしたのも、すっきりしていてよい。彼らの元カレ、元カノ、というのも、もちろん出てくるが、お話そこで変にこじれず、すっきり4人だけの関係に絞り込んで見せるのだ。
隣家の老脚本家の話はちょっと比重が重いが、ジュード・ロウの娘たちのエピソード同様彩りとして彼らの話を盛り上げているのがいい。欲張らずバランスよく、全体をまとめてある。主人公たちの気持ちに寄り添って描いてあるのがいい。そうすることで、見えてくるものを大切にしたので、お話でしかないこの映画に奥行きができた。2時間15分もあるのにコンパクトな印象を与える。
ほんとにいかにもハリウッドらしいハート・ウォーミングだ。こういうよく出来た映画が年に何回かアメリカからやって来る。昨年なら『エリザベス・タウン』とか『イン・ハー・シューズ』といった類の映画である。しっかりしたお話を持ってきて予想通りのストーリー運び、ラストはきちんとハッピーエンドとなる。予定調和なのだがそれが心地よくあざとくはならない。
主人公が2人でそれぞれの話を同時進行させていく、という意味では『イン・ハー・シューズ』とよく似ている。しかも2本ともキャメロン・ディアス主演。彼女はこういう映画が好きなんだろうなぁ。監督のナンシー・メイヤーズはダイアン・キートンで『恋愛適齢期』を撮った女性監督。あの映画ではヒロインに年配の女たらし(ジャック・ニコルソン)と年下の真面目な青年(キアヌ・リーブス)の間で揺れる想いを見せてくれた。いかにもというシチュエーションでドキドキさせるという職人監督だ。
2組の男女。二つの場所。という設定で予定調和のすてきなラブストーリーを気持ちよく展開させてくれる。ロンドン郊外の町、ロサンゼルスの豪邸。いつもの生活空間から離れた別々の場所で、ホリディを体験する。彼らは彼らの状況の中で、自分なりに傷ついた心を癒しながら、前進していく。そこにはご都合主義もいいところの恋愛があり、それを通して変わっていく。
今回のホームエクスチェンジという仕掛けなんて、別にどうってことなく、これはとてもオーソドックスなラブストーリーでしかない。だから、安心してみていられる。基本的には主人公4人だけの話にしたのも、すっきりしていてよい。彼らの元カレ、元カノ、というのも、もちろん出てくるが、お話そこで変にこじれず、すっきり4人だけの関係に絞り込んで見せるのだ。
隣家の老脚本家の話はちょっと比重が重いが、ジュード・ロウの娘たちのエピソード同様彩りとして彼らの話を盛り上げているのがいい。欲張らずバランスよく、全体をまとめてある。主人公たちの気持ちに寄り添って描いてあるのがいい。そうすることで、見えてくるものを大切にしたので、お話でしかないこの映画に奥行きができた。2時間15分もあるのにコンパクトな印象を与える。