チェン・ポーリン、リウ・イーフェイ主演のアイドル映画。とても映像が美しい。映画自体が甘すぎて、せっかくの題材が台無しだが、これを全否定する気にはなれないのは、その美しい風景と、その中で生きる2人の男女の姿の瑞々しさゆえだ。
映画は、台北の夏、ハルピンの冬。2つの場所と季節を通して、遠く離れた2人の男女の淡い恋心を爽やかに描く。それに台湾の人気バンド、メイディを絡めたストーリーはとても単純で、奥行きはない。ここで描かれる兄と弟の確執なんて、あまりに当たり前すぎて噴飯ものだ。兄へのコンプレックスにしても、ただの甘えにしか見えない。
2人の子どもたちのささやかな恋と、祖父たちの想いが交錯し、台湾、中国という2つの国の複雑な事情も交えて描かれていくが、切実さから程遠く単なるお話の域を出ない。
五月の雪を見るために、2人が小さな旅をするシーンの美しさ。そして、彼女の住む街を訪れたのに彼女が不在なまま何をするでもなく、毎日を過ごす日々を描くシーンの切なさ。
ありきたりのストーリーの中で、当たり前の展開がなされるだけなので、映画としてはどうってことはないが、近頃こんなにも当たり前の青春映画ってあまり見当たらないので、この単純さは、何だか懐かしい。お子様ランチ映画の醍醐味を満喫できる。
映画は、台北の夏、ハルピンの冬。2つの場所と季節を通して、遠く離れた2人の男女の淡い恋心を爽やかに描く。それに台湾の人気バンド、メイディを絡めたストーリーはとても単純で、奥行きはない。ここで描かれる兄と弟の確執なんて、あまりに当たり前すぎて噴飯ものだ。兄へのコンプレックスにしても、ただの甘えにしか見えない。
2人の子どもたちのささやかな恋と、祖父たちの想いが交錯し、台湾、中国という2つの国の複雑な事情も交えて描かれていくが、切実さから程遠く単なるお話の域を出ない。
五月の雪を見るために、2人が小さな旅をするシーンの美しさ。そして、彼女の住む街を訪れたのに彼女が不在なまま何をするでもなく、毎日を過ごす日々を描くシーンの切なさ。
ありきたりのストーリーの中で、当たり前の展開がなされるだけなので、映画としてはどうってことはないが、近頃こんなにも当たり前の青春映画ってあまり見当たらないので、この単純さは、何だか懐かしい。お子様ランチ映画の醍醐味を満喫できる。