上田誠が率いる劇団「ヨーロッパ企画」が手がけたオリジナル長編映画の第2作。監督は前作に引き続き山口淳太。冬の京都・貴船を舞台にして、何度となく繰り返す2分間のタイムループから抜け出せなくなった人々の混乱を描いた群像コメディ。いかにもヨーロッパ企画、という感じの映画だ。なんと20回近くも同じ時間が繰り返される。このしつこさは感嘆に値する。
これは小さな映画だけど、きちんと作られてあり、楽しい。ただ映画としてはこれだけではなんだか物足りない。これではよく出来た深夜ドラマの域を出ないからだ。低予算による最初にアイデアありきのチャーミングな小品。これをTOHOシネマズで全国公開した。
僕は配信を待って見たけど、これを映画館で見たなら満足出来ただろうか? なんだか微妙。悪くないし、かわいい映画でもちろん嫌いじゃない。ラストで登場するキッチュなタイムマシンのオンボロさも笑える。みんな上手く収まるお話にも破綻はない。いろんな映画があっていいから、これはこれでいいです。だけどなぁ、、、