世界中で大ヒットしているティーン向け小説の映画化。シリーズの第3作だ。前2作を見てないので、大丈夫か、と思ったが、最初にわかりやすい前作までのあらすじがついていた。なんとも至れり尽くせりである。しかも、それが、本当にわかりやすいのだ。それを聞いただけで、すべてがわかった気分にさせられる。要するに、とても単純な話だ。今回の第3作も2分くらいで説明がつく映画である。それ以上でも以下でもない。単純で、スカみたいな映画だ。
しかし、このわかりやすさの中には、とても興味深いものが描かれている。どこにでもいるひとりの女の子と、男の子2人が繰り広げる三角関係のお話である。2人のかっこいい男性から言い寄られて、揺れる女心、なんてのが描かれる。なんとも都合にいい話で、夢見がちな女の子にはぴったりの映画なのかもしれない。劇場には10代の女の子しか、いなかった。(そんな劇場でひとりこれを見ている僕って何?)興味深いのは三角関係のもつれではない。主人公の男の子の考え方である。
人間の高校生が、バンパイア高校生男子と恋に落ち、さらにはオオカミ一族の男子にも愛される。この設定がこのシリーズの仕掛けである。自分もバンパイアになれば、恋も成就するのだが、(しかも彼の一族はそれを望んでいる)それは自分が自分ではなくなることだから、受け入れ難い。そして、相手役の男子である。彼は、彼女の方から誘ってきても、セックスはしない。愛しているから、結婚するまではダメです、なんて言うのだ。アメリカ人の高校生男子なのに、それはないだろ、と思うでしょ。自分はバンパイアなので、興奮したら、彼女を傷つけてしまう(要するに、血を吸ってしまうということだ)からだ。なんと優しい話ではないか。彼は自分の欲望をちゃんとセーブできる。
さらにはオオカミ族の男の子。彼は報われない思いを抱いて、でも、彼女のことが大好きだからずっと思い続けている。彼は獣の血をひいているが、パンパイアではないから、彼女を傷つけたりはしない。
ということで、いかにも10代の女の子が喜びそうな設定で、彼らによる禁断の愛の物語が華麗に展開していくこととなる。この壮大なロマンはまだまだ終わりそうもない。僕はこの1本だけで充分堪能したけど。
しかし、このわかりやすさの中には、とても興味深いものが描かれている。どこにでもいるひとりの女の子と、男の子2人が繰り広げる三角関係のお話である。2人のかっこいい男性から言い寄られて、揺れる女心、なんてのが描かれる。なんとも都合にいい話で、夢見がちな女の子にはぴったりの映画なのかもしれない。劇場には10代の女の子しか、いなかった。(そんな劇場でひとりこれを見ている僕って何?)興味深いのは三角関係のもつれではない。主人公の男の子の考え方である。
人間の高校生が、バンパイア高校生男子と恋に落ち、さらにはオオカミ一族の男子にも愛される。この設定がこのシリーズの仕掛けである。自分もバンパイアになれば、恋も成就するのだが、(しかも彼の一族はそれを望んでいる)それは自分が自分ではなくなることだから、受け入れ難い。そして、相手役の男子である。彼は、彼女の方から誘ってきても、セックスはしない。愛しているから、結婚するまではダメです、なんて言うのだ。アメリカ人の高校生男子なのに、それはないだろ、と思うでしょ。自分はバンパイアなので、興奮したら、彼女を傷つけてしまう(要するに、血を吸ってしまうということだ)からだ。なんと優しい話ではないか。彼は自分の欲望をちゃんとセーブできる。
さらにはオオカミ族の男の子。彼は報われない思いを抱いて、でも、彼女のことが大好きだからずっと思い続けている。彼は獣の血をひいているが、パンパイアではないから、彼女を傷つけたりはしない。
ということで、いかにも10代の女の子が喜びそうな設定で、彼らによる禁断の愛の物語が華麗に展開していくこととなる。この壮大なロマンはまだまだ終わりそうもない。僕はこの1本だけで充分堪能したけど。