作・演出 中川雄介が自分のスタイルを大事にしているのはよくわかるけど、なぜこういう語り口でなくてはならなかったのか、と考えると、なんだか変に無理しているような気にもなる。「僕の母さんと父さんはポジティブな離婚をした」と語る少年の告白から始まる。彼を中心にして、母親との関係が描かれる。
久々に父親の所に行く。パソコンの迷路の中に入り、様々な人たちと出会う。現実と虚構の世界を行き来する。いつまでたっても父親のもとには行きつかない。パソコンで、インターネットの世界を旅する。ブランカ、シートン、狼王ロボ。彼らとの関係からお話は展開していく、ようなのだが、なんだかよくわからない。膨大な紙に書かれた文字。それが意味するものは何なのか。それらはキーワードですらなく、ただ、いたずらに消費されていく言葉でしかない。そんな溢れかえる言葉の洪水を背景にしてこのドラマは綴られていく。
なんだか、とても斬新な芝居のフリしているけど、ちょっと気取り過ぎ。もっとあっさり作ればいいのに。このスタイリッシュな構造に、自分で酔ってしまっているのではないか。肝心のお話が、これではちゃんと伝わらない。少年と母親、そしてここには不在の父。物語をリードしていくブランカ、シートン、ロボが意味するもの。いずれも、よくわからないままだ。
大体たった90分の芝居を2部構成にした意図は何なのか。それもよくわからない。一気に見せてはならない理由も定かではない。つまらないわけではない。でも、これでは僕にはよくわからない。ごめんなさい。
久々に父親の所に行く。パソコンの迷路の中に入り、様々な人たちと出会う。現実と虚構の世界を行き来する。いつまでたっても父親のもとには行きつかない。パソコンで、インターネットの世界を旅する。ブランカ、シートン、狼王ロボ。彼らとの関係からお話は展開していく、ようなのだが、なんだかよくわからない。膨大な紙に書かれた文字。それが意味するものは何なのか。それらはキーワードですらなく、ただ、いたずらに消費されていく言葉でしかない。そんな溢れかえる言葉の洪水を背景にしてこのドラマは綴られていく。
なんだか、とても斬新な芝居のフリしているけど、ちょっと気取り過ぎ。もっとあっさり作ればいいのに。このスタイリッシュな構造に、自分で酔ってしまっているのではないか。肝心のお話が、これではちゃんと伝わらない。少年と母親、そしてここには不在の父。物語をリードしていくブランカ、シートン、ロボが意味するもの。いずれも、よくわからないままだ。
大体たった90分の芝居を2部構成にした意図は何なのか。それもよくわからない。一気に見せてはならない理由も定かではない。つまらないわけではない。でも、これでは僕にはよくわからない。ごめんなさい。