8月に見た映画の白眉は『青春漫画』。2年前の『永遠の片想い』でお決まりのパターンの恋愛映画の可能性の限界を超えてしまったイ・ハン監督が、更にもう一歩大きく踏み出した大傑作である。
幼馴染の二人が13年間の友情の末、大人となり、自分の人生に大きく一歩を踏み出したとき、とんでもない試練に出会い、それをお互いに乗り越えてゆく。
韓国映画定番の交通事故なんていうあまりのパターンをしっかり踏まえて、それをきちんと大きな試練の象徴として提示することで、二人がお互いの存在を認め合い、それを足がかりにして、それぞれの人生を歩んでゆく姿が描かれる。
これは漱石の『こころ』や武者小路の『友情』といった小説の示した恋愛小説といったスタイルで語る人生についての物語という定石を継承する映画だ。
人が生きてゆく上で何が一番必要なことなのかをしっかり教えてくれる。しかもそれを説教臭く語るのではなく、心に深く染み入るように描いてくれるのである。
子ども時代の出会いから、今に至る歴史をあますところなく丁寧にフォローしながら、人生の目的と向き合い、逃げることなく立ち向かってゆく二人の姿が眩しい。こんなにもキラキラ輝いた青春映画を今まで見た事がない。(何千本もそういう映画を見ている僕が言うのだから間違いはない)
映画が終わってもあなたはしばらく席を立てない。ジファンとダルレの二人の姿を心に深く刻み込んだまま、心のスクリーンで二人のその後の人生をずっと追い続けてしまう。
幼馴染の二人が13年間の友情の末、大人となり、自分の人生に大きく一歩を踏み出したとき、とんでもない試練に出会い、それをお互いに乗り越えてゆく。
韓国映画定番の交通事故なんていうあまりのパターンをしっかり踏まえて、それをきちんと大きな試練の象徴として提示することで、二人がお互いの存在を認め合い、それを足がかりにして、それぞれの人生を歩んでゆく姿が描かれる。
これは漱石の『こころ』や武者小路の『友情』といった小説の示した恋愛小説といったスタイルで語る人生についての物語という定石を継承する映画だ。
人が生きてゆく上で何が一番必要なことなのかをしっかり教えてくれる。しかもそれを説教臭く語るのではなく、心に深く染み入るように描いてくれるのである。
子ども時代の出会いから、今に至る歴史をあますところなく丁寧にフォローしながら、人生の目的と向き合い、逃げることなく立ち向かってゆく二人の姿が眩しい。こんなにもキラキラ輝いた青春映画を今まで見た事がない。(何千本もそういう映画を見ている僕が言うのだから間違いはない)
映画が終わってもあなたはしばらく席を立てない。ジファンとダルレの二人の姿を心に深く刻み込んだまま、心のスクリーンで二人のその後の人生をずっと追い続けてしまう。