先週から今週にかけてかなりたくさんの映画を見た。1本ずつ書くには時間がないから、今回はまとめて3本、簡単に書いて置く。
『外事警察』
映画の前半はとてもよくできている。緊張感があり、おもしろい。だが、後半、核の起爆装置を巡る部分で、なんかそれまでの話が意味をなさないくらいに、スケールの小さな話になるのはなぜか。だいたいそれを小さな貿易会社の事務所の中に隠していくとか、ありえない。しかも、隠し場所を知っていて、さっさと奪い返せばいいのに、そうしない。ウランの方が大事だからそっちと、同時に奪うためなのかも知れないけど、それまでの北朝鮮、韓国、日本を巡る秘密裏での核兵器の攻防というそれなりにリアルで、緊迫感のある話から、なんか、つまらない奪い合いになるのは解せない。荒唐無稽ではなく、リアリティー溢れる作品を目指したはずなのに、残念だ。
『グレイブ・エンカウンターズ』
これはちょっしたホラー映画の変種。この手の低予算によるフェイク・ドキュメンタリーって、『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』以降、たくさん作られたが、今回は、後半、完全に普通の劇映画になる。『キューブ』のような密室ものになるのだ。幽霊が出るという廃墟となった精神病院で一晩を過ごす話、TVドキュメンタリーのクルーが撮影した映像をつなぎ合わせたもの、というスタイル。最初は自分たちで撮影した素材、という枷が反対にうざったいのだが、テンポがよく、徐々に作品世界に取り込まれていく。安物の映画だが悪くはない。
『貞子3D』
まるで期待はしないのだが、かなりバカバカしいので、ついつい見てしまう。清水崇監督による2本の3D映画が先行してあるのに、その後塵を拝するホラー3Dであるにも関わらず、まるで、新機軸はない。ただ、貞子が飛び出してくるだけでは、そんなのは80年代初頭に公開された3Dと変わらないではないか。『13日の金曜日3D』とか、『ジョーズ3D』なんて言う映画ね。今時飛び出す3Dなんて、時代遅れも甚だしい。話のほうもまるで仕掛けがない。オリジナルの『リング』の爪の垢にすら及ばない。
『外事警察』
映画の前半はとてもよくできている。緊張感があり、おもしろい。だが、後半、核の起爆装置を巡る部分で、なんかそれまでの話が意味をなさないくらいに、スケールの小さな話になるのはなぜか。だいたいそれを小さな貿易会社の事務所の中に隠していくとか、ありえない。しかも、隠し場所を知っていて、さっさと奪い返せばいいのに、そうしない。ウランの方が大事だからそっちと、同時に奪うためなのかも知れないけど、それまでの北朝鮮、韓国、日本を巡る秘密裏での核兵器の攻防というそれなりにリアルで、緊迫感のある話から、なんか、つまらない奪い合いになるのは解せない。荒唐無稽ではなく、リアリティー溢れる作品を目指したはずなのに、残念だ。
『グレイブ・エンカウンターズ』
これはちょっしたホラー映画の変種。この手の低予算によるフェイク・ドキュメンタリーって、『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』以降、たくさん作られたが、今回は、後半、完全に普通の劇映画になる。『キューブ』のような密室ものになるのだ。幽霊が出るという廃墟となった精神病院で一晩を過ごす話、TVドキュメンタリーのクルーが撮影した映像をつなぎ合わせたもの、というスタイル。最初は自分たちで撮影した素材、という枷が反対にうざったいのだが、テンポがよく、徐々に作品世界に取り込まれていく。安物の映画だが悪くはない。
『貞子3D』
まるで期待はしないのだが、かなりバカバカしいので、ついつい見てしまう。清水崇監督による2本の3D映画が先行してあるのに、その後塵を拝するホラー3Dであるにも関わらず、まるで、新機軸はない。ただ、貞子が飛び出してくるだけでは、そんなのは80年代初頭に公開された3Dと変わらないではないか。『13日の金曜日3D』とか、『ジョーズ3D』なんて言う映画ね。今時飛び出す3Dなんて、時代遅れも甚だしい。話のほうもまるで仕掛けがない。オリジナルの『リング』の爪の垢にすら及ばない。