帰国子女として途上国から日本に戻ってきた男が、その後もこの国(日本です)になじめず大人になった。そして30歳になった。そんな彼の日常のスケッチ。部屋の中には、たくさんの植物。そこをガーデンとして暮らしている。人と付き合うのがあまり好きではない。だから、特定の恋人は作らない。(もちろん、結婚もしない)ただ植物を愛する。
雑誌の編集の仕事をしている。毎日をただ静かに生 . . . 本文を読む
シリーズ第5作。よくもまぁ、こんなに続いたものだ。1本目がヒットしてどんどん続編が出来るというのはパターンなのだが、さすがに飽きたから、あまり見る気はなかったのだが、たまたま時間つぶしにちょうどよかったので見た。(全国900以上の劇場で公開されているから、時間が合わせやすい)
期待しなかったこともあろうが、思いもしない拾い物で、見てよかった。シリーズ5作の中でも一 . . . 本文を読む
今回も別にミステリーではないし。前作の続きで、同じパターン。でも、この(よくあるパターンの)ケーキ大好き少女と、イケメン・クールのパティシエ志望の男の子のお話は、楽しい。おいしそうなケーキの話と、ふたりの恋(以前の)話は、だらだら読んでいるだけで、けっこう幸せな気分になれる。好きなものを好きと言える。好きを楽しめる。そんな当たり前のことが、ちゃんと描かれる。
こういうライトノ . . . 本文を読む
アスガー・ファルハディ監督の映画はこれで4本目だけど、いつも容赦ない。今回も主人公の夫婦が自分たちのせいではなく、壊れていく。自宅で乱暴された妻のために、犯人を捜し出す夫は彼女の思いなんかまるで考えてない。インテリ層の傲慢さが鼻につく。彼は自分が正しいと思っている。だが、その行為がどれだけ彼女を傷つけるかは考えない。さらには、感情的になり、犯人を監禁する。犯罪者になるスレスレのとこ . . . 本文を読む
こんな内容なのに、3時間近い上映時間。見る前はそこに少し尻込みしてけど、それほどの長さを感じさえなかった。コミカルな映画だ、と思ったのに、まるで笑えない。いや、確かに笑えるシーンはあるけど、引き攣るシーンのほうが多い。ハートウォーミングのはずなのに、戸惑いばかりが残る。何とも言い難いへんてこな映画なのだ。それは主人公のトニ・エルドマンが普通じゃないからだ。
都会で暮らす娘のところ . . . 本文を読む
カラ/フル・コレクションその2は舞台を阿倍野長屋に移して、チ-ムカラー(ってなんや? 僕が勝手にそう命名しただけ。というか、今回の企画がそういう企画なのだけど)は「赤」(紅)。前作は谷町空庭「青」(灰色含む)だったけど、この2本セットの企画がそれぞれ2本立てという遊び心が楽しい。
場所に合わせて芝居を作るというのも面白い。芝居を楽しむ、というのはそんないろんな楽しみ方がある。今回 . . . 本文を読む