これはまだ完結していないアニメ作品だけど、これがかなり面白い。まず5話までを見たのだが、この先は2週に一度2話ずつ見る予定。今は怪獣解体業者で働いている主人公カフカが防衛隊に入隊したところまで。
三木聡監督の映画『大怪獣のあとしまつ』をアニメとしてリニューアルしたような作品である。描かれるのは怪獣が跋扈する日常。先日見た『デッド・デッド・デーモンズ・デデデデデストラクション後章』にも . . . 本文を読む
Netflixお得意の劇場公開と同時配信で公開の新作アニメ映画。『泣きたい私は猫をかぶる』を手がけた柴山智隆監督作品。少し期待したけど、「なんなんだこの映画は!」というような出来で驚いた。あまりに曖昧で安易な展開に嘘でしょ、ってツッコミたくなる。というか、唖然とする。中学生が、初めて出会った女の子を雨が降ったからといって、晩飯はともかくいきなり泊めたりしますか? あり得ない。さらにはふたりが夜に突 . . . 本文を読む
TVシリーズを受けての劇場版というよくあるパターンだが、もちろんTV版は見ていない。この映画の後第二シーズンも放送されているヒット作らしい。今回何故見たかったのかというと、高岡早紀である。彼女が久々に主演した映画だから、ということと、あまりな設定ゆえ。というか、『自称28歳の純愛モンスター』というサブタイトルがイタイしエグいと思ったからだ。そんな痛々しいタイトルの映画に高岡早紀。それって何?と思っ . . . 本文を読む
久しぶりの金蘭座公演だが、これは以前のメンバーでの公演ではなく、この7、8年前の金蘭会高校のメンバーが立ち上げた企画。演出はもちろん山本篤先生。勇退されてから初めての芝居になる。2部構成、休憩の10分を挟んで2時間40分の大作だ。宮藤官九郎によるオヤジたちの話である台本を金蘭だから女の子たちで演じた。
山本先生はこの台本を金蘭テイストに仕立てて、見事に自家薬籠中のモノにしている。冒頭 . . . 本文を読む
恩田陸、渾身の力作。そしてこれは『蜜蜂と遠雷』に匹敵する大作。今回はバレーダンサーを描く群像劇である。だが、あくまでもこれはひとりの男の物語。第一章『跳ねる』は主人公の春(HAL)と純(JUN)を中心にして、彼らとその周囲にいるダンサーたちの魂のドラマが綴られていく。春の旅立ちを描くエピソードだ。それをライバルである純の視点から描く。このいきなりクライマックスに驚く。
続く第二章『芽 . . . 本文を読む
最初は『マッドマックス2』である。一作目の『マッドマックス』はB級カーアクション映画でしかなかった。一応SF仕立てにはなっているが、評判ほどの映画ではない。だが、続編の『マッドマックス2』は信じられないくらいに狂った映画だった。初めて見た日の興奮は今でも鮮明に覚えている。今は亡き梅田ピカデリーの大スクリーンで見た。
本作は前作『怒りのデス・ロード』の続編であり、前日譚だ。『マッド . . . 本文を読む
また食べ物屋の話かぁと自分で選んだくせに、思う。だけど、今回も正解だった。これはとてもいい小説だ。丘の上にある小さな洋食屋さん。若い二代目シェフとホール担当の義姉、そしてアルバイトの青年。たった3人のスタッフがおもてなしする。開店前のプロローグの後、4人のお客さんの話が描かれる。
僕は丘の上が好きだから、職場も丘の上の学校を選んだ。(最初は街中の学校ばかりだったけど20年経ってよ . . . 本文を読む