山野草の季節です。居住地の周囲を巡る生活道路のすぐ脇に、広大な雑木林が広がる。雑木林
は北の方角に面した高低差60メートルほどの傾斜地。間もなくしますと、斜面一面にカタクリ・キクザ
キイチゲ・エゾエンゴサク・ナニワズ゛など、春の山野草が 一斉に咲き乱れます。今日は下見、開花を
待つ山野草たちです。
カタクリの開花寸前の蕾です。この雑木林の中では一番初めに花を咲かせ始めます。株数が多く、
花が満開になると赤紫色のカタクリの花で斜面は埋め尽くされます。下の画像は、逞しくもミズナラの
枯葉を突き破り生長するカタクリです。
ジンチョウゲンの仲間、ナニワズ(難波津)が蕾を膨らませています。本州中部以北から道内にか
けて自生する落葉低木です。山野の樹木の中ではで春一番に花を咲かせる落葉低木です。 今の季節の山野草は、葉と蕾を同時に付けます。エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)が地下茎から新葉
と蕾を付けて茎を伸ばし始めています。緑白色の小さな葉は、枯葉色の林床で一際目を惹く山野草で
す。
キクザキイチゲ(菊咲一華)の若葉と純白の蕾です。キクザキイチゲは、キンポウゲ科イチリンソウ
属の多年草です。間もなくします雑木林の一面を覆うように可憐な純白の花を咲かせます。
※ この雑木林で自生する山野草は、花を咲かせ終わり新緑の季節を迎えると、地上部は枯れ翌年
の春まで地中で過ごすスプリング・エフェメラル植物が主です。