牧草地の上を揺るやに春風が流れる。先日まで、冬枯れ色をしていた牧草。新芽を芽吹き始めたのか、
牧草地の全体が、ほのかに青みがかって来ました。間もなくすると牧草地は、爽やかな緑色の世界に変貌
します。
アズマイチゲやキクザキイチゲなどの山野草が花を咲かせ始めました。この山野草の自生地は、南側
に面した斜面。規模は大きくありませんが、他の自生地よりも一足早い開花の時期を迎えています。
まだ、開花株数は少な目ですが、キバナノアマナ(黄花の甘菜)やカタクリも花を咲かせ始めています。
エゾリスが大好物のクルミを両手で持ち、固い殻をかじっています。エゾリスは、木々の枝から枝へと
機敏に動き回りますが、一旦動きを止めると数分間、同じポーズを取り続けます。
湧水が流れる小川の水際で、エゾノリュウキンカ(蝦夷立金花)が鮮やかな花を咲かせています。一般
的には、湿地や水辺に自生する事から別名ではヤチブキと呼ばれています。また、古くから春の山菜とし
て利 用されて来ました、キンポウゲ科の植物です。