グリーンフォレスト (歳時日記)

春夏秋冬 近隣の自然が織りなす風景と
庭で育てる草花の今を発信しています。
 

花曇りの空と春紅葉

2014年05月05日 | 室蘭の景色



 市の中心地から西の方角に10kmほど離れた郊外、陣屋新橋からの眺望です。エゾヤマザクラや
イタヤカエデの花と、芽生え始めた落葉樹の薄緑色の新緑が景色を彩る。
  今日、訪れる山野草の小群落地は、この橋から40mほど下ると辿り着く陣屋町。谷川沿いに広がる
戸数360程の小さな
町です。







 この場所は杉の大木や雑木が鬱蒼と生い茂る林床。今は、キクザキイチゲやカタクリの花の時期
 は終盤。入れ替わるように、ニリンソウが可憐な花を咲かせています。大きな群生地ではありません
 が、市内の他よりも一歩先駆けて花を見せてくれる山野草の自生地です。




 ※陣屋町の町名の由来は、この地に江戸幕府の命により 噴火湾の沿岸警備を担った南部藩の陣屋があった事からです。
   昭和9年からは、「東蝦夷地南部藩モロエラン陣屋跡」として国が定める史跡として保存管理さ
れています。


 


 黄花甘菜(キバナノアマナ)は、本州中部以北から道内にかけて自生する春を代表する山野草で
す。白緑色の葉を茂らせて、黄色の小花を群がるように咲かせています。






 オオバナエンレイソウ(大花延齢草)が純白な花を咲かせています。この場所では群生せず、2~
3株がまとまるように自生しています。
 エンレイソウは、発芽してから花が咲くまでは10年ほど。さらに、寿命も50年以上と驚くような長寿
植物です。







 帰路、道路脇でエゾヤマザクラが花を満開に咲かせていました。自生地の環境が影響するのでし
ょうか、この場所で咲くエゾヤマザクラは毎年、美しい薄紅色の花を咲かせます。

コメント (4)
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庭に咲く花木と鉢花

2014年05月03日 | 庭植え(多年草&一年草&樹木)



 エゾムラサキツツジ(蝦夷紫躑躅)が満開に花を咲かせました。当地に、春本番の季節が訪れます
と、
ツツジの中では一番初めに花を咲かせます。
 花は薄紅紫色、ややシワのある薄い花びらは、陽射しを受けると柔らかな光沢を放します。エゾムラ
サキツツジは、多くの家々で庭木として親しまれているツツジです。
                                                                 ※5/4、一部画像を更新しました。





 庭の一角で、チシマザクラ花を満開に咲かせています。推定樹齢は40年ほどですが、木の高さは
1.3メートルほど。一般の桜に比べて、樹高が極端に低く枝を広げるように生長します。
 花は白色で花の径は2cm程と小振り、やや下向きに華を咲かせます。元々は、道内の東部や北部
の冷涼な土地を適地とする桜です。 







 ストレプトカーパス・サクソルム。春を待ち焦がれていたように一斉に、長く伸ばした細い花柄の先
に淡紫色の花を咲かせています。咲き始めたのは4月の中旬頃ですが、ここにきて 一挙に花数を増
しています。





 風貴蘭は、国内に自生するフウランの古典園芸植物です。数日前から白い可憐な花を咲かせ、夕
方になると甘い芳香を漂わせています。育て始めてから8年が経過しましたが、未だに草丈は10cm
ほど、手のひらサイズの小型な和製蘭です。



コメント (2)
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朝霧と港の風景

2014年05月01日 | 室蘭港・海霧



 早朝から、街や港の全域が乳白色の霧に包み込まれる。当地では、これから初夏にかけて霧の日
 が頻繁に出現します。
   霧が演出する、幻想的な風景は興味を惹く被写体の一つ。朝霧が立ちこめるの港の周辺を被写体
 を求めて散策してみました。






 絵鞆臨海公園の一角、白鳥大橋から僅かに離れた場所です。橋桁が薄っすらと見えますが2本の
主塔が霧で包み隠されました。






 室蘭港の入り口付近にある絵鞆漁港は、ホタテの養殖が盛んです。養殖カゴ中には大きなホタテ
がギッシり。さらに、近海の養殖場に運ばれ大きく育てます。ホタテは3年間、手間ひまかけて規格品
の大きさに生長させ市場に出荷されます。




 ホタテの養殖カゴの長さは10mほど。船上に備え付けたクレーンで吊り下げられ海中に垂れ下げ
られます。







 帰路、立ち寄った白鳥大橋の橋のたもとから眺める。霧にかすむ白鳥大橋と対岸の眺望です。

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