ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

パルミ5世危うし

2008年04月07日 | チーズの話

Photo パルミ5世はカルペネの魅力に翻弄されている場合ではなかった。
パルミは2年の熟成を経て一人前になる。その深い味わいは旨みのかたまりと表現される。特に、パルミの中央部分は特別に美味しく、パルミの宝石とクアトロでは表現されている。そのパルミの宝石を口にしたお客様は絶賛してくれる。ところが、そんなパルミ5世をも上回るチーズがクアトロにやって来たのだった。
その名はコンテ・ド・モンターニュ30ヶ月熟成である。コンテはフランスで最も愛されているハードタイプのチーズだ。イタリアのパルミかフランスのコンテかと云うところである。その歴史に置いてはパルミをも上回る名家である。コンテは熟成の長さで味わいが変わりそれぞれの美味しさがある。6ヶ月くらいのものからあり、18ヶ月ともなると大変に深い味わいになる。今回クアトロに現れたのは30ヶ月である。なかなかお目にかかれない貴重品だ。そしてその旨みの凝縮感には驚くべき物がある。旨みのかたまりという表現は、このコンテ30ヶ月に取って代われようとしている。まさしくパルミ5世はカルペネに目尻を下げている場合ではなかったのだ。
しかも、このコンテはかのウォッシュチーズの女王「モンドール様」のお兄様なのだ。モンドール様と同じミルクで作られたハードタイプのチーズだった。モンドール様のパワーをさらに濃縮させたチーズなのだった。パルミ5世は、そのモンドール様のパワーもまだ知らないのだった。パルミ5世危うしである。

コメント (1)
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