クアトロの父にも成人式があった。
前の日には友人達とタバコをふかしながらテツマン。
その時には、喫茶店で仕事をしていたクアトロの父だが、ボーっとしたまま仕事に出て朝の仕込みをする。
午前中だけ仕事をしてから午後に成人式に出席。
真面目なのか不真面目なのか解らないクアトロの父の成人式だった。
夜には、レストランでデート。
二十歳になったのだからお酒を飲もうと思い、指パッチンをして係を呼びカクテルを注文。
しかし、どうもそのカクテルは酔わない。
その時のデートの相手に「そのジンジャエールって云うのはお酒じゃないんじゃない」と指摘される。
そう指摘したのは、クアトロのママだ。
ジンジャエールと云うのはカクテルだと思っていたクアトロの父なのだが、それが今では、偉そうにお酒のうんちくを垂れている。
「二十歳になったら、少しぐらいお酒を飲めないといけませんね」
「まずは、スプリッツァーなどがいいかもしれませんね」
「スプリッツァーと云うのはですね・・・」
などと、偉そうなクアトロの父である。
そして、成人の日のおすすめカクテルは、黄金の猿のスプリッツァー。
黄金の猿のボトルの赤ワインをソーダで割ったものだ。
これが、なかなか旨い。
お酒の初心者向けなのです。
成人式にジンジャエールなどを飲んでいてはいけません。