ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ワインの物語~テイスティングのこつ(その3)

2022年04月13日 | ワインの話

ワインをレストランでボトルで飲みたいのだが、ワインのティスティングが堅苦しいと云う声が多い。
しかし、ワインのティスティングのこつを覚えるとこれが中々楽しい。
そこで、クアトロの父がそのこつを伝授しよう。
エチケットの確認を終え、ソムリエがワインを抜栓する。
抜栓したコルクが、テーブルに置かれる。
このコルクには、重要な意味がある。
やはりプロともなると上手に開けることが出来るでしょうと云うデモンストレーションだけではない。
このコルクに、お店の管理能力が語られている。
コルクが乾ききっていないと云うことは、ワインをセラーなりで温度管理が的確であったと云うメッセージがある。
コルクに異臭がないことも重要だ。
そして、コルクの長さはそのワインが長熟させる高価なワインだと云う意味がある。
それでも、短かったり合成ゴムだとしても、高価ではないと云うだけで、がっかりすることもない。
せっかくコルクで品定めを試みようとすると、スクリューの場合も多い。
これも、品質が均等と云うメリットもあり、近代的な作り手と云う評価も与えられる。
また、古いワインの時は、サービス係はうっすらと額に汗をにじませ、お客様に伝えるだろう。
「このワインは古いものなので、コルクが上手く抜けない場合がありますが、予めご了承ください」などと、伝える。
これは、責任回避でもあるが、大目に見ることがマナーかもしれない。
さて、色々と物語のあるコルクに一瞥を与えた後は、いよいよお楽しみのお味見の儀式だ。
サービス係はワインのお味見をお願いしますと云ってくる。
ここからがいよいよ緊張の時だ。
サービス係が、グラスにワインを少量注ぐ。
おもむろにそのグラスの脚の部分を持ち、斜め45度ほどの上方からワインの色を伺う。
次にグラスを鼻に近づけ香りを嗅ぐ。
ここで、一度グラスを鼻から遠ざけて、グラスを時計と反対回りに3回転させる。
そして、今一度鼻にグラスを近づけ、香りを嗅ぎ、流れる動作で、グラスを口に当てて液体を舌に乗せる。
鼻から息を吸い込みながら、液体を飲み込む。
ここまでの所作には、色々と意味があるものだが、茶道の所作のようなもので、手順だけを覚えておこう。
ついに、じっと直立不動でワインボトルを抱えているサービス係に感想を述べる時が来る。
つづく

※クアトロのシェフが、BSジャパネットの料理番組に出演しております。
スマートフォンから「つながるジャパネット」アプリで“キャシー中島のハッピーレシピ”の見逃し配信で視聴できます。

※4月11日(月)から15日(金)まで、クアトロはメンテナンスのためお休みさせていただきます。

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