ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

ムチョ・グスト

2008年04月25日 | クアトロ・スタジオーネの話

Photo クアトロの野菜達はどうも口が悪い。いや悪く聞こえる。「ん、だっぺ」「んだ、んだ」「あーほーか」と云った調子である。豊四季近辺の野菜たちの訛りはいたって乱暴に聞こえるのだ。まあ、中国語を話されるよりはましである。真っ白な顔をしたニンニクに「ニーハオ」などと云われるとぞっとする。
このところ、クアトロのワインの部屋でも聞き慣れない挨拶が交わされている。「コモ・エスタ」「ブエノス・ディアス」といった挨拶が交わされている。スペイン出のワインがクアトロに進出しているのだ。ボデガス・エグーレンのカベルネに、ビアヌガ・ナトゥーレのテンプラニーリョに新着のヴェガ・シンドアのシャルドネも加わった。それぞれラテン系らしい陽気なワインたちである。
さらに、このところクアトロを騒がしているのは、スペイン産イベリコ豚である。純血イベリコのトントロがやって来た。「コモ・エスタ、ムチョ・グスト」と愛嬌を振りまいているのである。
クアトロはちょっとしたスペイン祭りである。
では、今日のブログはこの辺でアディオス!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

隠し砦のチーズ

2008年04月24日 | チーズの話

Photo 「勧進帳」では、弁慶に守られた義経は山伏に変装をして関所を抜ける。嫌疑をかけられた義経を弁慶は杖で打ち役人の目をくらますのだ。以来、義経は変装好みのマゾになったとか。
「隠し砦の三悪人」においては、姫を守って関所を抜けるが、こちらは男装をする。もともと男勝りの姫に無理はなかった。逆に女らしさを取り戻すのだった。
第二次大戦、イタリアにおいては、ドイツ軍オーストリア軍の略奪からチーズを守るために、ワインの絞り粕にチーズを隠したのだった。以来、ワインの絞り粕に漬け込んでチーズを食べるのがクセになるのだった。
そのひとつのチーズが、「テストゥン・アル・バローロ」である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

善き人のためのワイン

2008年04月23日 | ワインの話

Photo 映画「善き人のためのソナタ」を観た。国家権力を操るということの怖さを痛感させられる作品だ。ヒューマン・ドラマとしても見応えがあり、久々に良い映画を観た満足感がある。旧東ドイツにおいて反政府分子を監視する冷徹な秘密警察。そのとある役人は、劇作家を盗聴するうちに、心は開かれていく。そして、劇作家がピアノで奏でる善き人のためのソナタを聞き彼は涙する。人として何が正しいことなのかを感じたのだろうか。
クアトロのワインを操るとある男は、新着のワインをチェックしている。昨日も一本のワインを冷徹に監視していた。男はそのワインに出会って心を閉ざすのだった。「美味しい、しかし人には知らせずにそっと隠してしまおうか」。闇から闇へと封印されそうなワインは、レ・マッキオーレ「ボルゲリ・ロッソ2006」なのである。
ベルリンの壁も崩壊した。クアトロの壁も崩壊する運命なのだ。善き人のためのワイン、ボルゲリ・ロッソも多くの人に知らされる日も遠くないのだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボルゲリ・ロッソ2006

2008年04月22日 | ワインの話

Photo レ・マッキオーレのボルゲリ・ロッソ2006が到着した。ボルゲリ・ロッソと名乗るようになって3年目のビンテージである。クアトロも3年目なので、特に愛着を持っている銘柄だ。
レ・マッキオーレの作る「パレオ」はボルゲリを代表するワインになった。ボルゲリのもうひとつの雄「サシカイヤ」と並び賞される存在にまでなった。そのパレオのセカンド・ワインがこのボルゲリ・ロッソなのだが、パレオを飲まずとも充分に飲み手を堪能させるワインである。
クアトロの父は襟を正してこのボルゲリ・ロッソ2006を抜栓した。開けた瞬間から香りが立ち期待はふくらむ。そしてその期待は裏切られなかった。素晴らしく美味しい。何やらシラーが良いアクセントになっているぞという感じだった。年を追うごとに重厚さを増すワインである。クアトロもこうあらねばならない。
ラベルはボルゲリ・ロッソを名乗ってからこのデザインになった。このラベルのセンスの良さも好きだ。躍動感があり、バレリーナでもデザインしたのかとも思ったが、聞くところによると、丘か道の中央かに立つ一本の木をデザインしているという。確かにパレオには松だかスギだかが描かれている。それをデザイン化したのだろう。何やら、ボルゲリを開拓した金字塔のようなデザインにも思えてくるのだ。
※レ・マッキオーレ「ボルゲリ・ロッソ2006」ボトル¥5800、グラス¥1000で限定販売。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クアトロ標準規格を突破!

2008年04月21日 | 魚の話

S 今日のクアトロ貸切パーティー出場権を賭けて最終選考会決勝がスタートした。4コーナー紀伊半島近海一本釣りカツオくんがみごとクアトロ標準記録を突破して優勝を決めた。本番貸切パーティーでも金メダルは確実視されている。
カツオは、黒潮に乗って日本沿岸に沿って北上する。そのカツオは群れをなしてイワシを追っている。早く泳ぐものが沢山餌にありつけるというものだ。カツオの一生は常に競争なのである。このカツオをさらに追いかける男達がいる。カツオ一本釣り漁船の男達だ。ちょうどこの4月頃は紀伊半島を通過するのだ。
クアトロ標準規格を突破した一本釣りのカツオをサクにおろした。その刺身を味見したクアトロ・シェフとクアトロの父はあまりにも旨くて絶句するのだ。身の絞まり具合と味わいの濃縮さが素晴らしい。今日の貸切のパーティーはこのカツオで充分満足してもらえるだろう。
半身は明日の営業でも使う。明日は明日で旨みがねっとりと口の中に絡みつくのだろう。大いに楽しみである。

※本日は貸切のため、午後6時よりの一般の営業を休ませていただきます。
明日は、一本釣りカツオが皆様のご来店お待ちしております。大いにご期待ください。
また、このカツオに合わせたかのように、クアトロの父お気に入りのワインが到着。
イタリア・トスカーナのレ・マッキオーレ「ボルゲリ・ロッソ2006」であります。
この件につきましてはまた明日ご説明します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする