ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

よさこい寒ブリ

2010年03月21日 | 魚の話

Photo 土佐に異変が起きちゅう。
時代が動く前触れかの。
潮の流れが変わり、土佐にこじゃんとの寒ブリが現れちゅう。
龍馬なら平然と構えて、こりゃあーしょうえい兆候だと云うがやろか。
しかも、大型で脂の乗りのよかあ寒ブリが獲れちゅう。
クアトロでもその土佐の寒ブリが入荷しちゅうぞ。
こりゃあー、食べのうといかんがで。
よさこいよさこい。

うんまか、鹿児島のスミイカもいらんどかい。

銚子のキンメもけえてくろ。

※本日のおすすめの魚
・山形産天然真鯛
・銚子産金目鯛
・鹿児島産スミイカ
・福島産真鱈
・高知産天然ブリ

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トマチーの正しい食べ方または大きなお世話

2010年03月20日 | パスタの話

Photo クアトロで今週の一押し「トマトとチーズのスパゲッティ」を注文する。よそのテーブルでは、トマチーくださいとかいうお客も見受ける。きっと常連なのだろう。
しばらくして運ばれてきたスパゲッティには、具と思われるものはほとんど無い。たっぷりのソースがかけられていて、中央には申し訳程度にフルーツトマトの串切りとバジルと唐辛子が飾られている。パスタを覆うたっぷりのオレンジ色のソースは泡立てたかのように小さな気泡を包んでいる。天井の照明があたりそのソースはキラキラと輝いてみえる。
いつまでもソースの輝きに見とれているわけにもいかない。そのソースには大量のモッツァレラチーズが溶け込んでいるのだ。早く食べてやらないと固まってしまうだろう。
まず飾りのバジルをちぎって香りを引き出しソースにちりばめる。フルーツトマトの串切りは、こだわりのトマトを使っているぞというメッセージと思われる。唐辛子はまったくの飾りだろう、これは皿の端によけておく。さあ、準備は整った、戦いだ。
それにしても、スパゲッティに対してソースの量が半端でなく多い。スパゲッティをスプーンを使って食べるのは邪道のように思われているが、このスパゲッティの場合はスプーンの助けを借りたい。フォークでスパゲッティだけを食べていると確実にソースが残ってしまう。パンでも注文して残ったソースをいただくのも手かもしれない。
戦いが終わると、皿に残ったわずかなソースに未練を感じつつも、トマトとチーズの美味しさを味わい尽くしたという達成感に包まれるのだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天使と悪魔

2010年03月19日 | パスタの話

Photo ヨーロッパではトマトは悪魔の食べ物だと思われていた時期があるが、クアトロの“トマトとチーズのスパゲッティ”を作っているところを見ると頷けるようなところがある。
まず、オリーブオイルにニンニクと唐辛子の風味を移し、アメーラというこだわりのフルーツトマトを生け贄として捧げ、そこに白ワインが振りかけられると鍋から悪魔が炎を上げようとする。その炎を封じ込めるように大量のトマトソースが鍋に投じられる。そこからは、真っ赤なトマトソースがグツグツと地獄の底のように煮えたぎる。
トマトソースは熟練の技で煮込まれ旨味が凝縮されると、そこに天使が降り立ったように純白のチーズ、モッツァレラが投じられる。怒り狂っていたと思えるトマトソースもモッツァレラを包み込みとキラキラと輝くオレンジ色の宝石のような色合いに変わる。
茹であがったスパゲッティにこのソースを絡めてクアトロの“トマトとチーズのスパゲッティ”が完成する。
王様の冠と呼ばれるバジリコはこの悪魔のようなトマトと天使のようなモッツァレラチーズの介添え役である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウエストサイズ物語

2010年03月18日 | パスタの話

ニューヨークの空撮から始まり、画面はいったん暗くなる。画面の奥からフィンガー・スナップがリズムを刻む。今で云うところの指パッチンだ。そして画面から飛び出すようにジョージ・チャキリスのダンスシーン。映画「ウエストサイド物語」のオープニング・シーンだ。
この映画はクアトロの父が繰り返し観た、最高に大好きなミュージカルだ。
ニューヨークの片隅ウエストサイドではジェット団とシャーク団が対立している。シャーク団のリーダーの妹・マリアと元ジェット団のリーダー・トニーはダンス会場で運命の出会いをし、恋に落ちる。
「マリーア・マリーア・マリア」
「トニー・トニー・トニー」
その後の悲しい運命をも知らずに恋する二人のハーモニー。

Photo 豊四季の片隅で、トマト団のアメーラとチーズ団のモッツァレラは、クアトロの“トマトとチーズのスパゲッティ”によって運命の出会いをする。
「なんて素敵な出会いなのだろう」
アメーラとモッツァレラは一目惚れである。
アメーラとモッツァレラは、まさしく理想の出会いであり、それぞれがお互いの美味しさを高め合い、トマチーという崇高な美味しさのパスタを築くのだった。
「おおアメーラ、アメーラ、あなたはどうしてアメーラなの」
「モッツァレラ!」
その後のウエストサイズの不安も忘れ、人々はこのスパゲッティを愛するのだった。
アメーラとモッツァレラの恋の物語はクアトロで“トマトとチーズのスパゲッティ”として絶賛発売中である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

流山散策記

2010年03月17日 | 個人的な話

Photo_2 午前中、自宅から流山運動公園方面へと散策に出かける。
流山市に入ると林や田畑が多く、バードウォッチングに最適である。
この一帯は江戸時代、佐倉牧と呼ばれた徳川家の馬の放牧場だ。
散策の途中にも当時の馬返しの土手の断片が見られる。
林からは時折、ウグイスの鳴き声も聞こえる。
変わった鳥を見つけられないかとキョロキョロとするが、特別な成果は無かった。
人家も途絶えたあたりに、社があった。
「天形星神社」とある。
テンギョウセイ神社と読むのだが、意味深長な名前だと思える。
この社は、ヤマタノオロチを退治したスサノオノミコトを祀ってあるという。
映画「日本誕生」によれば、三船敏郎の役どころである。
また、この下総の国で信仰を集める平将門に関連があるのではという説もあるようだ。
将門は星を自身のシンボルにしていたとも云う。
スサノオも高天原を追放されているアウトローである。
スサノオの名を借りて密かに将門を祀ったのではとクアトロの父は推察する。
神話の世界から戦国時代、江戸時代と思いを巡らせつつ散策を続けるクアトロの父だが、いつものごとく、すぐに空腹を覚え、お昼は何を食べようかという現実的なことに思いを巡らし始める。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする