○クレットリ四重奏団(新星堂EMI,COLUMBIA)1931/5・CD
アンコールピースとしてかつてはよく演奏された「夜奏曲」である。クレットリは古びた艶をもつ音をもちいながらも爽やかな聴感をのこすアメリカっぽさすらある軽い演奏をやってのけている。ファーストとチェロの対話により成り立っている曲ではあるが、この楽章では各自それなりに絡み合い見せ場を作る。そこはいいのだが、中核はやはりファーストとチェロの対話だとするとクレットリにくらべナヴァラの表現が若い。音量なわりに個性を感じない。情の薄さというか、表現が手堅く引き気味な感じがするのは録音のせいかもしれない。○。
アンコールピースとしてかつてはよく演奏された「夜奏曲」である。クレットリは古びた艶をもつ音をもちいながらも爽やかな聴感をのこすアメリカっぽさすらある軽い演奏をやってのけている。ファーストとチェロの対話により成り立っている曲ではあるが、この楽章では各自それなりに絡み合い見せ場を作る。そこはいいのだが、中核はやはりファーストとチェロの対話だとするとクレットリにくらべナヴァラの表現が若い。音量なわりに個性を感じない。情の薄さというか、表現が手堅く引き気味な感じがするのは録音のせいかもしれない。○。