◯エリアスベルク指揮レニングラード交響楽団(ペテルブルグ放送)1963?
派手な響きだがメリク・パシャーエフのように集中力を程よく保ってオリエンタルな音画を魅せる。
派手な響きだがメリク・パシャーエフのように集中力を程よく保ってオリエンタルな音画を魅せる。
ドビュッシー:夜想曲ベイヌム(エドゥアルト・ヴァン)ユニバーサル ミュージック クラシックこのアイテムの詳細を見る |
○シュミット・イッセルシュテット指揮北ドイツ放送交響楽団(ACCORD)1957・CD
この指揮者らしくケレン味のない音により端正に組み立てられた立体的な演奏だが、純管弦楽曲としてダイナミズムを存分に発揮するよう意思的な起伏がつけられており、つまらないドイツ式構築性のみの聞き取れる演奏ではなく、制御された熱情が鋭敏で安定した技術感のあるオケにより巧く音楽的に昇華されている。ヴァイオリンソロなど安定しすぎて面白くないかもしれないが、音色感があり、3楽章など弦楽合奏含め珍しく感傷的な雰囲気を十分に感じさせる。リムスキーの管弦楽法の粋をそのまま聴かせようという意図(色彩感が非常にあるが生臭くならず透明で美しい・・・構築的な曲では無いのであくまで数珠繋ぎされるソロ楽器の音や交錯するハーモニーにおいてということだが)がうまく反映されている。テンポにおいて特にアッチェランドのような短絡的な熱狂性が無いのが気に入らないロシア人もいるかもしれないが、合奏部の迫力、凝縮と爆発のバランスが絶妙なところ含めこれで十分だと思う。いけてます。まあ、ロシア人には向かないけど。録音もよく演奏にあった綺麗な音で、◎にしようか迷ったが、オケの雑味に一流というわけではない感じを受ける人も多いかと思い、○にしておく。録音が高精細すぎるだけだと思うけど・・・放送オケはこれでいい。廉価盤でロザンタール指揮の小品2曲と共に再CD化。
Nicolai Rimsky-Korsakov: Sh醇Ph醇Prazade, Op. 35Accordこのアイテムの詳細を見る |