湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ペンデレツキ:交響曲第2番「クリスマスシンフォニー」

2018年11月01日 | Weblog
作曲家指揮シンフォニア・ヴァルソヴィア(warner)2017/1/9-10・CD

陰鬱というか天地が大きく揺れ動きあらゆる悪魔が地の底から湧いてきて、それをえんえん30分以上の単一楽章で聞かされる感じ。いや、手法はともかく聴きやすさでいうと現代音楽でもないのでマーラーが聴けるなら、こういう心持の時にしっくりくるかもしれないが、少々飽きた。クリスマスだから救い主が生まれるかと思ったら音楽は最後も暗かった。演奏は達者。
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ミュンシュNYPの山人ライヴ、小型DAP逍遥、「モード」

2018年11月01日 | Weblog
ミュンシュがニューヨーク・フィルハーモニックを振った1948/12/19ライヴ(RCA録音の前日)、pristineが復刻しているコンプリートと称する配信音源を確認したら何故かカサドシュとのダンディ「フランスの山人交響曲」他が抜けている。2000年lys復刻当時この曲は対象外だった。vol12、日本尼で買う。

posted at 20:12:06

pristineも存在を知らない訳はなく少し書いているが、RCAの音源レストアをとったのだろう。単純な曲で録音状態に左右されないと思い興味がわいた。同時代いくらでも凄腕がいた中でのカサドシュにはあんま期待してない。

posted at 20:14:14

個人輸入盤は久しく買っておらず大抵べらぼうな手数料がかかる。ギリギリ許せる価格帯なので買った。ちな危険を顧みなければWEB配信で聴けそう(YouTubeにはない)

posted at 20:15:22

昼にdapを再生しっぱなしにしてたらアンリオとのRCA録音が流れたのでした。それがきっかけ。

posted at 20:16:44

使ってなかったvectureのdap。アマレビ凄く高くてびっくり。バッテリは強くpanaの超古機種d-snap後継としてスピーカやFM、録音があるのも期待だったものの、重い!蓋なしsdスロで防水じゃない、スピーカはスマホ並非力、FMアンテナ不可欠、bluetooth自動接続非対応、うっかりフォーマットの罠(泣)。 https://pic.twitter.com/vkme37B0vG

で、この金欠に小型百円dapでも探すかと思って、逡巡して、けっか金欠なのにSHANLING ハイレゾ音源対応M0 一万五千円弱…不安要素散見されるが、こいつら(creativeの2機種、真ん中は不具合でろくに使えず、右のstoneは割と売れたスピーカ内蔵)匹敵する小型となると、、スピーカ無いが軽さに期待。 https://pic.twitter.com/f1zlS1zbqG

今の耳ではハイレゾは識別できないと数値で出てるのだよ爆

posted at 13:36:56

フォルダツリー管理が可能なのも買いの点だったが、曲順のソートが(登録したファイル名の命名基準の混乱により)ばらばら。こまる。

posted at 15:07:10

#nowplaying YouTube: モードジャズとは何か https://youtu.be/RDM0wvrevVI

きくちなるよしさんの猿でもわかるモード。猿な私は実際ジャズをモードがどうこう聞かないので理論上のことを言われてもすぐ忘れる。コメ欄見るとジャズ衰退の理由がわかる。クラシックでモードとか言い出すやつ(旋法ですな)ジャズヲタなので無視しがち。ドリアンはドーリア旋法。

posted at 23:29:27

#nowplaying YouTube: 『ドラえもんのうた』12音音楽版 https://youtu.be/Ef7d5sU209o

旋法ときてすぐセリーを探す猿だった。これ打ち込みじゃないのか。リズムなど自由だし少しポピュラーぽくかんじたけど、冒頭伴奏のアルペジオはまるでナンカロウで、緩急変化はもうアイヴズなので素晴らしい。アイヴズも音列試みてたのだ。

posted at 23:39:59
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超小型ハイレゾ対応DAP、SHANLING M0を使ってみる

2018年11月01日 | Weblog
dap来る。m0をエントリー機とか書いてる人いるけど中国語のサイトからドライバやファームウェアDLし(中国語のファイル名)インスト&アップデートするなんてエントリー機のするこっちゃない。ただ、すでに本体最新バージョンにはなってた。輸入元サイトにちゃんとあるのかな。

posted at 20:31:13

あとUSB type-cだった!初。ケーブルもう一本買っておこう。

posted at 20:39:15

たしかに小さい。これをBluetoothで聴くのはわけがわからないか。有線で、ヘッドホンの付属品のように持ち歩くのが良いかもしれない。音もflacにはしているが圧縮音源特有のゴツゴツがなく、鼓膜を突く割れ音がなくストレスフリー。耳に良さそう。無論慣れや好みでもあるから万人に当てはまるかは別。 https://pic.twitter.com/W885J59DRU

ただM0、小さすぎて画面情報量が少なすぎる。フォルダ名で分類してるので、この機種ではファイル自体の名前やタグは表示するが、そこまでのツリーのフォルダが頭しか見えない。放り込む形を工夫しなければならない。クラシックは必要な情報が多いのだ。

posted at 00:04:31

この形と大きさはd-snap初期のキューブ型SDプレイヤーを思い出させる。個人的に思い入れがある(落としてなくしたが)落とすの怖いから有線フォンで。クリップ(別売り)も使わないだろう。

posted at 00:07:56

flac圧縮音源をきく。原盤起因の環境ノイズなどが強調されてきつい!廉価盤特有の高音ノイズもそのまま再現されている、これは予想外だった。悪名高いイコライザー機能でクラシックを選ぶ。高音カットにより多少聴きやすくなった。原音も良し悪し。

posted at 09:10:58

今の所
・優秀録音は無圧縮もしくは可逆圧縮で
・それ以外は不可逆圧縮で十分
かなあ。下手に音を良くすると雑音や消えるべき響きまで聴こえる人はいそう。耳がよくないわたしでさえ改めてそう思う。聴力というより耳の傾向。

posted at 10:10:26
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ルーセル:へ調の組曲

2018年11月01日 | Weblog
パレー指揮デトロイト交響楽団(mercury他)CD

リリカルな曲だがパレーは健康的な力感があり、ごり押しでない響きの良さが光る。フランス系の音作りゆえそういうことになるが、オケがフランスオケだとまた違ったろう。心に何も残らないが曲がそういう曲なのである。
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ルーセル:バレエ音楽「くもの饗宴」

2018年11月01日 | Weblog
パレー指揮デトロイト交響楽団(mercury他)CD

廉価盤は左に高音ノイズが入り、モノラルのうえ環境雑音の多い録音状態に加えて聴きづらい。だが演奏内容はよい。即物主義的というか無物主義的というような、速度変化や表情記号すら無視する勢いのスピード勝負のパレー、これもリズミカルではないけれどルーセルの代表作である親しみやすさ含め耳なじみは非常に良い。トスカニーニがやったらこういう演奏になったかもしれない。いや色彩感や音の澄みやかな彫刻はパレーのものだろう。それに加えてスピードがあるとこの単純性が清々しい気さえする。個人的にはかなり気に入った演奏であり、録音状態がほんとに惜しまれる。
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ブラームス:交響曲第2番

2018年10月31日 | Weblog
クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団(ica)1956/11/12ロイヤルフェスティバルホールlive・CD

さすが掌中に収めた演奏ぶりだ。ブラームスで失敗しているこのクラスの指揮者自体いない気もするが、ワルターよりはフルトヴェングラーに近いのか。全楽章が均質な態勢で臨まれており、楽章によって突出したり手を抜いたりすることがなく一貫して楽しめる。クレンペラーでも50年代の演奏ゆえ型式ばったところもなく、流麗とすら言える。オケもイギリスオケの中庸のかんじはほとんどしない。終演後のブラヴォが凄まじい。ただ、録音はノイジーで悪い。冒頭から聴く気をなくす状態である。icaの発掘音源は最近はほぼ初出だが、なぜか早々には代理店販路に乗りにくい気もする。facebookなど見て、直販だと案外安いかも(代理店経由は高い)。
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チャイコフスキー:交響曲第5番

2018年10月31日 | Weblog
ロスバウト指揮バーデンバーデン南西ドイツ放送交響楽団(naxos)1957・CD

正規録音だがモノラルで音はこもってよくない。音量を上げて聴くことをおすすめする。今まで出ていてもおかしくなかった復刻だけれど記憶の限り無い(CD-R除く)。思わず(間違えて)二枚買ってしまった(売る)。演奏はエッジの鋭い、それでいて重量感もある音で流れ良く仕立てている。モノラルのドイツ系のチャイコとしては野暮さが一切なく、妙な構築性も目立たず(ちゃんと組み立ててはいる)肩ひじ張ったものにはなっていない。むしろかなりスタンダードなスタイルの演奏に思える。情緒を煽ることもしないがチャイコのメロディから湧き立つ匂いは強く伝わってくる。けして中庸ではなく、ドイツ流のガシガシくる演奏の系譜にありながら、世界基準のロシア物を描き出すために流麗さも身に着けた、カラヤンとは音作りもレガートのふうも違うけれど態度は似ているかもしれない。
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ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第1番

2018年10月30日 | Weblog
パスカル四重奏団(ars nova/forgottenrecord)1962/5/23放送・CD

ars novaボックスに半年さきがけてfrがR化した放送音源について書いている(ars novaは基本は復刻らしいのでおそらく同じ音源だろう)。しっとり聴かせる前半楽章ではヴァイオリンのさざめ泣くような音色が印象的。バランスも良くチェロの音色もほどよく深い。注意深い足取りはきわめて単純化された書法の、それゆえ怖い構造を、音色や響きの変化を明らかにして色彩的にきかせる。3楽章は爆走はしないが飛ばしもきっちりブレがなくショスタコらしく機械的に、そのうえで抒情旋律が躍る。第二主題はどちらかというときっちりテンポを作りワルツを強調しないが、この曲ではそうでないと均整がとれないか。時代なりの響きの軋みが皆無とはいえないが古い録音ゆえよく伝わらないだけかもしれない。古式ゆかしい感情のほとばしる音がわくわくする4楽章。この楽章ばかりは軋みも味だろう。ライヴなので超高音がとれないのも仕方ない。「革命」の兄弟作品とされることもあるが、あちらより極度に凝縮され、そぎ落とし、より「わかりやすさ」を追求し、なおきわめてショスタコである。旋律音楽なので万人に勧められる。この演奏は個人的には好き。拍手はふつう。
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※新譜情報;ロスバウト大選集、コンドラシン厳選ライヴ集、ラフマニノフ新発見自作自演「交響的舞曲」

2018年10月29日 | Weblog
ばらばらのレーベルや海賊盤で出ていた音源を呆れるほどに集めたボックス。一部非所持があるが迷う。これだけでロスバウトは網羅可能。しかもホームページの長大な解説!>ハンス・ロスバウトの芸術(54CD) https://www.hmv.co.jp/product/detail/9317021… @lt_hmvから

これもなかなかのもの。ロスバウト同じくmelodiyaから各小レーベルまで珍しい音源だけ掻き集めてきており、profilなので少し高いが漏らしたものは網羅されてるでしょう。LPをこのさいCDにするかなあ。>キリル・コンドラシン・エディション 1937-1963(13CD) https://www.hmv.co.jp/product/detail/9307794… @lt_hmvから

高いのも致し方なし。新発掘は今は滅多にない。ミトプーの舞曲はnicksonとは別物。3番初出。小品はYouTubeなど探せばあるかもだがこれは買いか>ラフマニノフ、交響的舞曲を弾く〜新発見の1940年代の録音、他 ディミトリ・ミトロプーロス&ニューヨーク・フィル他(3CD) https://www.hmv.co.jp/product/detail/9305518…

(2018年11月下旬発売予定)

正規盤CDボックスブームで先週に引き続きまとめ買い。まとめ買いなら廉価通販に対抗できる安値になるが、まとめ買いなので買いすぎて少し後悔。CD買ってなかったしいいでしょ。

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R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」

2018年10月29日 | Weblog
ベーム指揮シュターツカペレ・ドレスデン(documents他)1938・CD

ドン・ファンよりこちらのほうが充実しているように思えるが30年代と遡る。あちらの鄙びた感じはこちらにはない。ウィーン風味はドイツオケとは思えぬほどしっかり出ており、時代背景は別としてこの頃の素晴らしい音楽環境に思い馳せる。こういうベームなら楽しい。すこしおとなしいと思う人もいるかもしれないが、(おそらく)強権的に引き締めた、と思えない情緒がある。
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R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」

2018年10月29日 | Weblog
ベーム指揮シュターツカペレ・ドレスデン(documents他)1940・CD

冒頭より鄙びた音はするが録音のせいかもしれない。オケはさすがの腕前でベームのウィーン風の纏め方、音色の引き出し方が光る。40年の録音とは思えない充実度にびっくり。廉価盤ではなく本気の音盤で聴けばまた違うだろう。リヒャルトの艶がかんじられる。
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プロコフィエフ:スキタイ組曲

2018年10月28日 | Weblog
チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィル(mphil)1980/1/17live・CD

ミュンヒェン・フィル設立125周年ボックス所収。海賊盤では既発かもしれないが音質は最上。この、プロコフィエフにしては野暮なリムスキー的異国趣味作品を、初期ストラヴィンスキーの野蛮主義というよりバルトークのように洗練された怪奇趣味の前衛作品として厳しく整えている。角張った響きや異様なアンサンブルに対して、まるで空気の通るようでそれでいて針金細工のようにしっかり噛み合ったものに仕立て、この曲をオケの力まかせでスピードで押し切るのは間違っている、と言わんばかりに見違える、当時プロコフィエフが言っていた「革新」そのもの、野心がきちんと形になっていると実感させる。後年の人好きする旋律はほとんど現れないが萌芽は感じ取れる、それもこのような見通しの良い演奏、そして録音による印象だろう。
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ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」

2018年10月27日 | Weblog
ミュンシュ指揮日本フィル他(otaken)1962/12/27live・CD

有名なライヴだが客席反応は慎ましやか。慎ましやかに思えるほどミュンシュ的な小股の切れ上がったリズム、しかしガシガシ重量感のある発音で、とくに歌唱が入ってからが素晴らしい。冒頭からはすこしひなびた、音量に抑制の効かない音色が、やはりこうなのかなあと思わせるが、最後にここまで熱せれば良い。いい意味でドイツ的でもアメリカ的でも、むろんフランス的でもないミュンシュ。ベートーヴェン好きはどう思うか知らないが、圧倒的歌唱、日本の演奏陣にも拍手を贈りたい。
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ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲

2018年10月25日 | Weblog
ケレメン(Vn)マリナー指揮ダヌビア・ユース交響楽団(放送)2003/3/21live

プロコフィエフを換骨奪胎してしつこく長く仕上げたような技巧的な曲で、このソリストはギリギリ弓を弦に押し付ける加減で音をつくっていくので、デジタルな表現はしやすいというか、スピードを除けば技術的にはライヴとしてはかなり素晴らしいと思うが、三楽章の後半まで旋律表現等全く憂いが感じられず耳が辛くなる。オケもやや鈍重か、マリナーの解釈が入っているかもしれないが。スポーツな曲でもあるのでスピードさえあればもっと聴けただろう。破音がしそうな弓圧にも耐えうる楽器本体の力が演奏を成立させているとも邪推。
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ブリテン:歌劇「ピーター・グライムズ」〜四つの海の間奏曲

2018年10月25日 | Weblog
マリナー指揮ダヌビア・ユース交響楽団(放送)2003/3/21live

英国音楽コンサートの前プロ。硬質な響きの曲は鋭いマリナーによくあっている。楽団も非常によく働いておりセッション録音並みの出来。響きはコープランドやウォルトン(中プロがウォルトンのヴァイオリン協奏曲)によく似ているが、特にしつこい「嵐(四楽章)」の最終場面はマーラーなどを思わせる。ロマンティックで旋律重視の部分はコープランドら新古典主義の作品には無い。ショスタコとは似ても似つかないが強いて言えば旋律的な部分は似ているかもしれない。また極めて描写的で、それも最小限の音の重ね方で演出していくから演奏側の鋭さが鋭いほど綺麗に聴こえる。この演奏はまさに。
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