湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

日々雑記2018/11/13-20duttonの現状、アイヴズ4番

2018年11月20日 | Weblog
「神ってる」「コミンテルン!?」という諸兄に受けそうな曲について書いたりするが、きほん身が入ってないので投げやりになる。今はフランスなんですよ。うん。

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フェイスブックでduttonが秘曲編曲新録する中RVWの秘曲を出していたが廃盤で英国でもプレミア化を知りDownload購買。拘らないならストリーミングのが安い。>English Clarinet Concertos Dutton Epoch https://www.amazon.co.jp/dp/B00BPT3M14/ref=cm_sw_r_tw_awdo_c_x_Lum8BbB10EFB2… @amazonJPから

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"Charles Ives Symphony No. 4, BBC Symphony Orchestra/David Robertson, cond./Ralph van Raat, piano" #nowplaying https://youtu.be/aMT_EGXQwyk
この曲は実演では到底バランス良く聴き取ることが(ホールと聴力の制約により)できない。一部ニヤニヤ笑いながらもしっかり弾ききるBBC響らにより作り上げられた精緻なカオスは、しばしゾッとする瞬間がある。ノイズから賛美歌が立ち昇りノイズに還ってゆく。マーラーは次の世界を見たのか。
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ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲

2018年11月19日 | Weblog
カサドシュ(P)ミュンシュ指揮NYP(lys)1948/12/19live・CD

正規録音に先立って披露されたライヴで、なぜかこれだけ復刻から漏れている(2018年現在)。私のCDは裏面の1/4が細かい傷で覆われており(元からかどうかわからない)、再生に問題はないが音質に影響している可能性はある。海外であれば中古盤は入手可能。40年代録音といってもlysの復刻は比較的良好な状態でノイズも少なく、音質も分厚く詰まって分離も悪くない。そのせいもあろうがこれはとてもミュンシュ的で、同曲をフランスの指揮者がやると透明感を保って品良い祝祭感が提示されることが多いが、ほんとはこういうロマンティックなほうが「フランスの山人」にふさわしいんじゃないか、とおもうくらい最初から最後までズシズシ盛り上げる。ハーモニーの妙はさすがに伝わりづらいが、祝祭的。録音バランスの問題かもしれないがカサドシュは弱弱しく技巧のほつれも感じられ、この人は別の指揮者とフランスオケ相手でやればモーツァルト的な軽い響きで融和したのだろうが、ここではミュンシュとNYPの覇気に対して言い淀みがち。とはいえ、私はとても楽しめたし、このくらいの長さなら胃にもたれない。ライヴらしいライヴ。
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コダーイ:ハーリ・ヤーノシュ組曲

2018年11月16日 | Weblog
テンシュテット指揮LPO(EMI)1983/9・CD

響きはきれいに揃っていて(録音はそんなに良くもない)東欧の冷えた熱情あふれる音楽に向いている。ただ莫大な印象になってしまいがちな整えた演奏だが、コダーイの代表作たるいくつかの名旋律や、後半はツィンバロンの引き締め、民族リズムの正確な刻みによって迫力が出ている。ロシア国民楽派より向いている気がするのはコダーイがロマン派を脱した現代の民族楽派だから、バルトークほどではないが複雑な部分を指揮者のテクニックで整えることで、じゅうぶん演奏のメリットを出せるからだろうか。ただ、強奏部以外カロリーは低めだ。
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ムソルグスキー:禿山の一夜(リムスキー・コルサコフ編)

2018年11月16日 | Weblog
テンシュテット指揮LPO(EMI)1990/5/10・CD

大人しくて詰まらない。ドイツ流、というか情を排した構築的な音作りはいいが、カロリーが低い。中庸のオケ云々いう以前に、引いた態度で全般に落ち着いている。テンシュテットはいわゆる原典版の録音も残しているが、相手がベルリン・フィルだったとしてもこの解釈で気を煽られたいなら「大音量で聴くこと」だけだ。
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ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲

2018年11月16日 | Weblog
トライオン(P)モントゥ指揮BBC交響楽団(ica)1961/10/16・CD

こういう曲はモントゥは得意だ。オケにも気合が漲り盛り上げる。しっとり、とか、激情的に、とは無縁であっても音作りがしっかりし立体的な響きを磨き作り上げていく点でメリットのある指揮者だと実感させる。向き不向きという意味で比較的単純だが現代的な音楽に近いこういう曲は、当時の後衛的な現代音楽をよくやっていたモントゥはやりやすかったのかもしれない。解釈してないといえばしてないが、ピアノ協奏曲ではなく、ソリストを交響曲に組み込んでいくような方法はモントゥらしいというか、そのような即物的な態度でオケに熱気をもたらす・・・フランスオケですらないのに・・・点は「説明の難しい良さ」、聴くしかない。録音がすこぶる悪く大きな砂ノイズが終始入る。モノラル。
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コダーイ:弦楽四重奏曲第2番

2018年11月15日 | Weblog
メロス四重奏団(DG)CD

短い曲だが面白い。素材はバルトーク同様のものを使っていても親しみやすさはまるでイギリス近代の民族楽派。響きの源流にフランスがあるのは言うまでもないが、終盤に民族を全面に出してくるまでは、野趣がバルトークのような独自路線でではなく上品で西欧化された世界に昇華される。それはネガティブな意味ではなく、着想は民族なのに、民族楽器をカルテットの構成楽器に落とし込んでいさえするのに、違和感なくカッコ良い。メロス四重奏団も適度に荒さを投入しており、野蛮さが漂白されて無くなっているわけでもないことがわかる。フィナーレ(二楽章だが)末尾の回転するような民族舞踏にきて初めてバルトークとの共通点を見出させる。最初甘くてピリリと辛い、短く楽しみたいならこの曲は良い。名曲ではないが。
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グラズノフ弦楽四重奏団(骨董時代の演奏家)

2018年11月14日 | Weblog
グラズノフ四重奏団を。ボロディン2番はLP化した位美しい響きと纏綿とした音で噛み合ったところをみせる。中低弦が強いこの楽団のno.1録音。グラズノフ5番はスケルツォのみと全曲版があるけど4楽章がSP用の大カットがあり台無し。演奏は名に恥じない。ショスタコ1番は初演したけど新しすぎるのか。

ほか手元にはグラズノフのノヴェレッテ2曲、グリーグからⅡ、チャイコ3番全曲。チャイコ系がやはり得意ですね(グラズノフもチャイコ系)。ショスタコーヴィチはひょっとすると晩期録音なのかもしれない。衰えたのかもしれない。

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ショーソン:交響曲

2018年11月14日 | Weblog
モントゥ指揮BBC交響楽団(ICA)1956/5/11live・CD

ショーソンは新しい録音で、明晰な解釈を行う指揮者でないとどうも私は聞いていられず、この演奏も正直ピンとこなかった。こじんまりとしてスケール感はないが引き締まっている、モントゥの特質は出ているが、ショーソン好き向けだろう。
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プーランク自作自演「2台のピアノのための協奏曲」動画

2018年11月12日 | Weblog
#nowplaying YouTube: Poulenc Two Piano Concerto First Movement https://youtu.be/cC4kJiTHTtQ

プーランク技術厳しいね。顔は平気という。ミスってて手が老いてるのがプーランク。闊達なのがフェヴリエ。同門だったか音は噛み合ってる。オケはORTF、プレートル。コメントでは苦言が見られますが当時プーランクもプレートルもこんなでしょう。旧EMIにセッション録音あり。

posted at 00:34:07

全楽章アップされている。
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SHANLING M0外装弱い、Amazonデジタル配信DLのファイル名文字化け対処ほか

2018年11月09日 | Weblog
shanling m0。。塗装が無茶傷つくwそういうの気にしないけど、ポケット中に放り込むと一発。クリップで固定できるようにしたほうがいいかも(別売り)。 https://pic.twitter.com/f0y28Lyf8E

別売りのクリップ付きプラケース届く。千数百円でも純正を選ぶ。革よりなんとなく安心感があるし取り出しも楽だが、プラスチックで挟む部分(特にねじなど何もついておらずプラスチックの反る反動だけで挟む)はやはり不安感がある。気が付いたら落ちてそう。寿司詰め電車ではやはりポケット深く潜らせとく(無線がつながりにくくなるけど)

アマゾンミュージックのダウンロード販売でファイル名が化けないようにするためにはパソコンのアプリをセットアップしてダウンロードしなきゃならないのがまず面倒くさい。その命名規則が雑なのでファイル名が長大になり、Windowsで動かせなくないことがあるのもひどい。

posted at 15:56:16

抱いた印象を「嫌い」というひとことで済ませると伝わらないのは当たり前。別の具体的なことばをいくつか組み合わせればいいのに。

posted at 00:23:25

#nowplaying YouTube: 10 pianists in comparison - Ravel, Oiseaux tristes (1944-2012) https://youtu.be/8BvO62tW5_0

耳酷使し過ぎだ。スマホのおかげで目も指も頭も耳も酷使した結果、いまの全部衰えになってる気がしてきた。スマホがなければいい。あと、悲しい鳥たちは好みが別れる。冒頭のグルートが鳥っぽく詰めて弾いててすき。揚げ雲雀でも緩急の急が付いてないと雲雀ぽくない。

posted at 22:44:46

#nowplaying YouTube: Prokofiev - Piano Concerto No. 3 In C major (Lang Lang/ Mariss Jansons) HD https://youtu.be/FhWmblxPJVo
すげー。

単なる五音音階による旋法ってことでプロコフィエフに伝わった説はかつて元ネタとされたこの曲の似てなさからたしかにそうなんだけど、譜例使って説明されたときは納得してたなあ。"長唄 (鳴物入) 越後獅子" を YouTube で見る https://youtu.be/fJM3WDd_ynE

レコードの日
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イベール:組曲「寄港地」

2018年11月05日 | Weblog
パレー指揮デトロイト交響楽団(mercury等)CD

ステレオ。音楽の浅薄さが露骨に伝わる音場の狭い古い録音で、まあ、何も残らない。イマジネーションにプラスアルファの欲しい曲ではある。演奏精度はこの時代にしては高いだろう。
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ショーソン:交響曲

2018年11月05日 | Weblog
パレー指揮デトロイト交響楽団(merury他)CD

ステレオだが古びていてノイズもある。演奏は清新で颯爽としておりフランク系の交響曲のやぼったさ、重いロマンチシズムが洗い流され私には聴きやすい。くどさもなく、エッセンスだけが伝わってくる。人により逆の印象になるだろうか。
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ブラームス:交響曲第2番

2018年11月01日 | Weblog
クナッパーツブッシュ指揮ミュンヘン・フィル(mphil)1956/10/13・CD

録音は良くないモノラル。しかし晩年クナの構築的で整った演奏ぶりを楽しめる。四楽章を除きテンポを揺らしたりはしない。細かく揺らしたりすることはなく、カイルベルトをなめらかにしたような、ああ、こういうブラームスをやったのか、と改めて感じさせる。もちろんワルターなどとは異質の引いたところのある演奏だが、オケに緊張感を持たせ弛緩を許さない。この頃のこのオケではチェリ時代にくらべ綻びは随所に出てしまうけれど、大人の味わいをかんじた。
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バロー:ひとりの死者への捧げ物(Offrande à une ombre)

2018年11月01日 | Weblog
パレー指揮デトロイト交響楽団(mercury他)1957/3・CD

この曲はほぼパレーのこの録音でしか知られず、YouTubeにはこれが上がっている(法的には知らない)。演奏時間10`32なので、共有サイトに上がっている時間の大幅に違うものはわからないが。バローの映画音楽的な側面、気宇壮大で前衛的な響きも含まれるが聴きにくいと感じる要素は少ない、円熟した才気を感じさせる。ステレオでよかったというか、さすがに50年代録音なので古びてはいるが楽しめる。いや、深刻な曲でもある。パレーにしてはじっくり時間をとって周到に表現する部分もみられる。バローへのアプローチということではロザンタールより理知的だと思うが。
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フローラン・シュミット:サロメの悲劇

2018年11月01日 | Weblog
パレー指揮デトロイト交響楽団(mercury他)CD

これがまったく艶めかしくない。フローランの妖しくうねる音楽がサッパリして、純粋に音の面白さや先鋭さを耳に届けてくれる。ある意味聴きやすいのだ。ロマン派音楽でもこのやり方をしてあんまりに思い入れのない演奏としてしばしば退けられる人でもあるが、フローランがロマンティックな性向を記号や書き込みではなくちゃんと譜面にしてあるのが功を奏しているようだ。面白くはないがこの曲を嫌いな向きには向いている。パレーはバレエ音楽には向かない気もする。
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