湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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オネゲル:交響曲第5番「三つのレ」

2017年07月11日 | Weblog
ミュンシュ指揮ORTF(DM他) 1964/6/11ヘルシンキlive・CD

勢いと説得力は天下一品で、響きや構造再現の精緻さよりも本質的なところを的確に刳り出しグイグイ引っ張っていくところがミュンシュのオネゲルの凄みであり、迫力である。オケは叙情的な緩徐部にはさほど拘泥せず次第に明るさを帯びていく大音量の部分に全ての力を注ぎ、最期の退嬰的な窶れ方とのコントラストも非常に明確で「これが正解だ」としか思わせない。なぜこの一種強引なやり方でこんなにオネゲルらしさが出るのかわからないが、ブラヴォは飛ぶのである。
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