湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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訃報にさいし

2009年01月23日 | Weblog
極私的なことであるが、直接的にはクラシックでのご縁で、最近はご無沙汰してしまっていたが、一頃はお酒を酌み交わさせていただく身だったゆえ、風邪でへばりながらも、この場をあい相応しい場と考え一言弔意を示しておく。外面的には高校の頃お世話になっていた身だが、内面的にはむしろその後友人を通じて始まった縁である。

個人的にはわかりやすさと力強さのロシアは既に過ぎ去りし趣向、中庸のイギリスをへて理知性と職人性のフランスに完全に趣味が移ってしまった。だからここ十年はもう積極的に交流をするほどの内面的欲求はなく、また音楽が、おそらく双方とも、中心的位置から外れてしまった以上、たまに友人を通じてコンサートで顔を合わせる程度になっていた。

しかし体の不調で昏倒したとき救急車を呼び後のケアまでしていただいた、あの恩義は返せなかった。返す返すも惜しまれる。

数年前から兆候はあり、そのせいで遠慮していたこともある。昨年見舞にたずねた病室が空で、仕事をしに職場に戻ったと聞き花のみ置いて帰った。それが最後の接点になるとは。


ALTUSが投げ売りされているのを見ると心痛む。詳細を知らない者は音盤をただの記録媒体として、注意書きがあったとしても、ともすると倍加されたとおぼしき当日の思い出を背に状態を非難し苦情をあげ風評化させる。そして不良在庫化したのだろう。猫でも同じことを書くやからがいた。

では貴方には代わりに何かできたのですか?

ご冥福をお祈りします。
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