湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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エルガー:交響曲第1番

2016年07月21日 | Weblog
○コリン・デイヴィス指揮ドレスデン・シュターツカペレ(profil)1998

エルガーなんてゲロンティアスなんて聴いてないで愛の挨拶と威風堂々第一番と、この曲だけ聴いてればいい、と思うこともあるのだが、それだけ演奏効果の高い大曲だけに、もっと強靭なオケ、もっと大編成、そしてもっともっと演奏効果を高めるような解釈を欲しくなる。これはそういう欲求に十二分に応えてくれる。ドイツ有数の伝統的オケの持つ底力をぐいぐい引き出すサー・コリン・デイヴィス。緩徐楽章の素晴らしさを称える評も多いがやはり、フィナーレの持っていきかた、憧れに満ちた主題の歌い方、慈しむようでしかし確かに雄渾なフレージング、それを支える分厚い響きと合奏力。遂に通奏主題が回帰するときの高揚感は凄まじいものがある。細部まで解釈が行き届いている割に人工的な感じも全くしない板についた、ライヴ感あふれる名演である。YouTubeでお試しできます。どうぞ。
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