アンゲルブレシュト指揮パドルー管弦楽団(pathe/SLS他)1929-30
アンゲルブレシュト最初期の録音でドビュッシーのオーソリティとして既に名の知れた頃のものであるが、芸風は理知的に組み立てる片鱗こそ現れているものの、かなり情緒的で、オケや録音制約のせいでもあるのだが、リズムの切れた民謡パセージ(初の依属作品でもあり、当時知られていた所謂ケルト民謡からかなり生の素材を取ってきていることは確かだと思われる)でははつらつとやっているが、それは律せられたというふうはなく進行上やっているといったような感じがし、まだ初期の作風を残すロマンティックな流れでは明るく軽い響きのまままるでロシア音楽のような盛り上がりを作ろうとしていて、弦などグダグダになってしまっている。
アンゲルブレシュト最初期の録音でドビュッシーのオーソリティとして既に名の知れた頃のものであるが、芸風は理知的に組み立てる片鱗こそ現れているものの、かなり情緒的で、オケや録音制約のせいでもあるのだが、リズムの切れた民謡パセージ(初の依属作品でもあり、当時知られていた所謂ケルト民謡からかなり生の素材を取ってきていることは確かだと思われる)でははつらつとやっているが、それは律せられたというふうはなく進行上やっているといったような感じがし、まだ初期の作風を残すロマンティックな流れでは明るく軽い響きのまままるでロシア音楽のような盛り上がりを作ろうとしていて、弦などグダグダになってしまっている。