湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ベルク:ヴァイオリン協奏曲

2017年11月05日 | Weblog
ギトリス(Vn)ジョリヴェ指揮ORTF(forgottenrecords)1959/11/12liveパリ放送

音が強すぎて何を弾いてるのかわからなくなる。ギリギリと弓を弦に押さえつけて(じっさいギリギリという音が聞こえるところも)出す太い音は、そうであるがゆえにかえって聞く者の音程感を失わせる(前半は実際に音程が狂っているように聴こえるところも)。正しくひいていても何がなんだかわからない。ワルツ主題もその調子なので楽想の描き分けがなく、変化に乏しい。ただ強い音なので曲を知らなければそれなりに聴けるのだろうが(ジョリヴェの指揮は柔らかく達者だ)そういう聴き方ではそもベルクがセリーで描いた意味がない。音色で楽しめないベルクはありえない。これはどうかと思う。
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